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第14節 | 対水戸ホーリーホック(テレビ観戦) |
2003.5.24(SAT) | 水戸市立競技場 |
水戸ホーリーホック | 1-1 | コンサドーレ札幌 |
小野【38分】 | 1-0 0-1 |
堀井【68分】 |
スターティングメンバー | ||
本間 | GK | フジ |
森
田中釣男 吉本 秦 |
DF | 西ポン
ソダン 尽 健作 |
伊東
栗田 冨田 樹森 山崎 |
MF | 板長
三原 尾藤 名倉 |
小野 | FW | 河村
アイカー |
山崎→永井【72分】
樹森→北川【78分】 |
交代 | 三原→岳也【60分】
河村→市村【62分】 |
田中釣男【89分】 | 警告 | 河村【19分】
名倉【49分】 尽【65分】 |
試合の感想 |
5月に入ってとりあえず負けナシで来ている札幌は、今節は水戸ホーリーホックとのアウェイゲーム。第1クールのホームゲームはセットプレイとカウンターから失点を重ね、途中出場のホベルっちが直接FKを2発立て続けに決めたものの2-4で敗戦しています。この試合で開幕3連勝を達成し首位に立った水戸は、その後さすがに勢いは落ちたものの、まさに「しぶとく」という表現がぴったり来る戦い方で勝点を積み上げ、現在のところ2位と勝点1差の3位につけています。
シーズンに入ってからもパンチョ、フランクという2人のチリ人選手を獲得するなどチーム力のアップにも余念がなく、特にパンチョは名前はアレだがプレイは堅実。派手さはないながらも上手くチームにフィットしているようです。 対する札幌ですが、長いことジョアン・カルロス・トシキ監督を悩ませ続けている怪我人続出状態は、良くなるどころかむしろ悪くなる一方。ベットの後釜として入団したビタウが出場のめどが立ったのは好材料ではありますが、前節待望の初ゴールを挙げた"King of Sapporo"新居が右足首痛でリタイアしただけでなく、岳也も左足を痛めている上、本来ならばこういう時に控えているはずのゴリまで左足首を痛めてリタイア。さらには中尾が累積警告で出場停止と稼働可能メンバーは減っていく一方で、FW登録選手で一応元気なのはアイカー1人だけと、そもそも物理的に人数が足りません。 そんなわけで、レギュラークラスに怪我人もなく当面結果を出し続けているDFラインは同じ顔ぶれが並びましたが、3列目以前は猫の目オーダー。中盤は板長と三原のダブルボランチ、2列目にビタウとホベと、運動量のない選手が揃ったため板長の過労死が心配されます。2トップの一角に今季初出場となる河村優が入りました。戦術的なメンバー入れ替えもあったとはいえ、開幕戦のスタメンでこの日もピッチに立ったのは板長と健作のみというのはいいのか悪いのか。 さてキックオフ。試合は開始からまだホームで今季一度も負けていないという水戸がペースを握ります。ボール保持者に複数人でプレッシャーをかけ、奪ったら少ない手数で一気にボールをゴール前まで運ぶという百姓一揆サッカーを繰り広げます。もっとも、チームのエンブレムに葵の御紋を使っているのに百姓一揆とはいかがなものかという問題はありますが、この辺の動きの徹底は見事とも言えるもので、伊達にこの順位にいるわけではないことを伺わせます。実際何度か危ないカウンターを受ける場面も見られましたが、4試合連続無失点中の札幌の守備陣が水際で阻止し、牧野主審にPKを見逃してもらったことも含めて何とかシュートを打たせません。
後半、さすがに運動量の落ち始めた水戸に対し、比較的ボールを持つ余裕が出てきた札幌がペースを掴みます。主力を欠き得点力に不安を残す札幌ですから、焦りも出てくれば攻撃が雑になるでしょうし、そうなればまた水戸の異常なカウンターの餌食になる可能性も高くなってきます。是が非でも早い時間帯に追いついておきたいところですが、それでもゴール前に群がる水戸の人垣を崩せず、ビタウのミドルシュートも本間のセーブに遭い得点できません。
同点に追いついてからは水戸はいっぱいいっぱい。札幌もセットプレイなどで突き放すチャンスを得たのですが、水戸の守備陣に体を張られゴールなりません。ホームで負けられない水戸も意地を見せ、カウンターからひやりとする場面を作られますが、札幌のDFも体を張ってクリアし、フジもいくつかファインセーブを見せて得点を阻止。お互いあと一歩のところまで迫りながらゴールが奪えない、たとえるならば一週間履き続けた靴下がお互いの鼻先までニアミスしている状態のまま時間は過ぎていきます。
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