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第2節 | 対サガン鳥栖 |
2004.3.13(SUN) | 札幌ドーム |
コンサドーレ札幌 | 0-1 | サガン鳥栖 |
0-0 0-1 |
鈴木【65分】 |
スターティングメンバー | ||
髙原 | GK | シュナイダー |
画伯
池内 ひろゆき |
DF | 井手口
八田 矢野 |
岡ちゃん
タバタン ゴンドー 美白 スナマコ |
MF | ナメック星人
落合 山道 宮原 高橋 |
岳也
清野 |
FW | 氏原
鈴木 |
清野→元気【65分】
岡ちゃん→宝宝【70分】 ゴンドー→カズゥ【78分】 |
交代 | 氏原→新居【53分】
高橋→飯尾【61分】 宮原→グリ【78分】 |
池内【27分】 | 警告 | 矢野【31分】
氏原【76分】 矢野【76分】 グリ【83分】 |
退場 | 矢野【57分】 |
試合の感想 |
長いキャンプ生活を終え、コンサドーレが札幌に戻ってきました。2005年のホーム開幕戦、札幌ドームでサガン鳥栖を迎えての一戦です。前節はヴァンフォーレ甲府を相手に終始劣勢に立たされながらも終盤追いつき2-2の引き分けに持ち込みました。合宿でずっと道外に出ていたため、今年のチームを見るのはほとんどが初めてとなる「禁断症状」のサポーター1万7千人が詰めかけました。などとローカルのひいき中継風に始まりましたが、とにかく帰ってきたコンサドーレ札幌です。まだ雪残る札幌でも、サポーターの雪かきと札幌ドームスタッフの努力のおかげでこの時期でも札幌ドームでならサッカーが出来ます。テレビで見る限りでは今年の芝は例年以上に状態が良さそうで、ドームの芝管理スタッフの「札幌ドームの芝はァァァァ日本一ィィィィ!」という自負が聞こえてきそうです。
相手のサガン鳥栖は社長が交代し、毎年のようにわき起こっていたお家騒動もひとまず一段落。前年に引き続き指揮を執る松本育夫監督の下、今年は実に14人を補強と大幅にメンバーを変えてきました。しかもその中にはビジュ・新居といったいろんな意味でその存在がサポーターの心に刻まれた元札幌選手も含まれており、以前から在籍している井手口、村主も入れれば鳥栖の遠征メンバーのうち実に4人が元札幌選手という、まさにコンサドーレ札幌サンクスマッチ。つってもビジュや井手口、村主といっしょにいたことがあるのは池内だけですが。 さて、監督は今年2年目で今季社長交代というのは鳥栖と同じものの、残念ながら社長交代によるサポーターの反応は鳥栖とは正反対という札幌ですが、体調不良で前節急遽欠場した岳也は先発に名を連ねたものの、もう1人の先発候補中山元気は風邪自体は治ったもののコンディションが戻らずベンチスタート。ケガ明けの徐も多分同様の理由でベンチスタートとなり、その他は前節と同じメンバー。 というわけで試合内容としては褒められたものではありませんでしたが、体調不良・怪我人続出の中で何とか勝点を拾った開幕戦から一週間が過ぎ、多少なりとも脱落者も戻ってきて、状態的には前節よりも上向きとなっているはずで、久しぶりのホーム開幕戦勝利が期待されます。ところがどっこい札幌選手の動きは前節に引き続きあまりよくありません。まぁホームゲームとはいえチームは開幕戦のあとも引き続き合宿を行っており、札幌に戻ってきたのが試合前々日の金曜日。移動距離としてはアウェイ遠征とあまり変わらないわけで、加えて長期合宿における精神的なストレスもあっただろうと思います。イヤ、つい先日テレビ埼玉の「どうでしょうリターンズ」の「欧州リベンジ」で、見事に壊れていた大泉洋を見たばかりなもので。
それにしてもビジュを久しぶりに見ましたが、30歳になって少しは大人になったんでしょうか。札幌にいた当時より運動量自体は落ちましたが、「動かなくなった」わけではなく動きどころを見極められるようになったという感じ。なるほど、確かにこれなら松本監督が「ビジュのワンボランチ」という、文字通り暴走機関車だった札幌時代には無謀すぎて考えもしなかったシステムを採るのもうなずける話です。
まぁそんなこんなでペースとしては札幌だったわけですが、鳥栖ゴールをこじ開けることが出来ずに前半終了。 後半、鳥栖に決定的なチャンスを許す不安な立ち上がりも、ボール支配は前半に引き続き札幌。早い時間に先制点が欲しいところですが、それが焦りを生んでいるのかそれとも慎重に行こうという気持ちが強すぎるのか、とにかくパスこそ回るもののイマイチ攻撃が噛み合いません。そして後半も10分にさしかかろうという頃、本日最大の見せ場がやってきました。そう、元King of Sapporo新居辰基登場です。
もとより引き分けでもオッケーという戦い方を徹底していたアウェイの鳥栖にとって、1人減ったところで特に戦い方が変わるわけではありません。しかしホーム開幕戦、社長の花道を飾りたい札幌は、勝とうという気持ちがさらに余計な焦りを生み、かみ合わせは悪くなる一方。早く攻めたい選手と落ち着かせたい選手の間でずれるパスはまるで二人羽織を見ているかのようです。ヤンツーはようやくこの試合終始消えっぱなしだった清野をあきらめ中山元気を投入しましたが、混迷を増した札幌の隙を付く鳥栖にとっては好都合な展開でした。中山投入直後の後半20分、鳥栖コーナーキックからのこぼれ球を拾われ、再び上げられたクロスボールに飛び出してきた髙原が西澤と交錯。こぼれたボールを拾った新居がオーバーヘッドで中央に送ると、そこに詰めていた鈴木に決められ先制を許してしまいました。
まぁそんなわけで結局15本ものシュートを打ちながらもただの1点をも奪えなかったわけですが、15本というのはもちろん記録上のもの。枠を外れたものも数えられているわけですから、当然惜しいシュートはもっと少ないはずですが、その惜しいシュートの大半が池内のシュートだったというのはいいのでしょうか悪いのでしょうかね。 |