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第42節 | 対水戸ホーリーホック |
2003.11.9(SUN) | 笠松運動公園陸上競技場 |
水戸ホーリーホック | 0-0 | コンサドーレ札幌 |
0-0 0-0 |
スターティングメンバー | ||
本間 | GK | フジ |
小川
田中釣男 森 コージー |
DF | 田畑
尽 吉川 |
山崎
吉本 栗田 磯崎 |
MF | 板長
ゴンザレス 三原 三沢 |
北川
樹森 |
FW | 岳也
ソダン 砂川 |
山崎→秦【77分】
北川→金子【84分】 樹森→吉田【88分】 |
交代 | 三原→King of Sapporo【73分】
吉川→川ロ【81分】 |
警告 | 三原【22分】
ソダン【43分】 |
試合の感想 |
前節新潟を苦しめ、盛り上がる一方のJ1昇格争いに一役を買った札幌は、今節は水戸ホーリーホックとのアウェイゲームを迎えました。前節までで水戸は前節終了時点で15勝16敗10分の6位。一時は2位にまで浮上していた勢いはさすがに鈍りましたが、J2に昇格した年を除けばいずれの年も下から数えたほうが早かったことを考えると大健闘とも言える成績です。
その躍進を支えたのは言うまでもなくトゥーリオ。先日日本国籍を取得して「田中マルクス闘莉王」という名前になり、日本一ヤバそうな名前となりました。つってもこれは登録名であり、本名はさらに長めの「マルクス闘莉王ユウジ・ムルザニ田中」。だったら素直に「田中ユウジ」でいいような気もするのですが、某ツッコミ芸人と間違われるのを嫌ったのでしょうか。 いずれにしてもまだ22歳の彼が日本人となったことにより、守備陣にこれといった人材がいないU-22日本代表の救世主とも目され、J1の複数チームが獲得を狙っており、今野と共に今オフの動向が注目される選手の一人です。 さて、その水戸の後塵を見事に拝している札幌は、前節2枚イエローで退場したアンドラジーニャがまたしても出場停止。だからといって張監督は前節新潟と互角以上に渡り合った3-4-3を崩そうとはせず、アンドラの代わりに今季はDF登録のソダンをそのまま持ってきました。相変わらず安定はしていない守備陣はとりあえずタバタリアン、尽、吉川の3バックとし、前節バランスの良かった中盤は当然変化なし。ダブルボランチに今野と三原、両サイドに板長と和波という形。
そんなわけでキックオフ。札幌としては当然気をつけなければならないのが、DFながらもチーム37得点の4分の1以上にあたる10得点を叩きだしているトゥーリオ。「オレが守ってオレが攻める」という様はまさにリアル・リベログランデです。もちろん水戸の躍進はトゥーリオひとりだけの功績ではありませんが、その水戸の攻守の要である彼を抑えるのは、水戸を相手にする全てのチームの最優先事項であり、当然札幌もまずはトゥーリオを警戒しなければなりません。
一方、水戸のほうは風上の利点を生かして次々とカウンターを見舞いますが、チャンスは作り出すもののフィニッシュの精度を欠き、ゴールを割ることが出来ません。得意のセットプレイでも最後の最後で枠を捉えることが出来ず、水戸としては風上の前半のうちに先制点をもぎ取っておきたかったところでしょうが、札幌がなんとか耐えしのんだという感じで前半は0-0で終了。 後半、風上にたった札幌が若干押し気味に試合を進めます。が、かといっていつでも点が取れるかと言えばそういうわけでもなく、前線で起点となりうるアンドラがいないのではボールの収まりどころがなく、有効な攻め手がないのが現状です。前節もアンドラ退場後にも点は取れたとは言え、その得点シーンも完全に崩したわけではないっつーか、ボールが勝手に崩してくれたとも言えるものでしたし、それはそれとしても野澤を引きずり倒した今野がよくファウルを取られなかったもんだという微妙なシーンでした。
結局、なんだかんだ言っても両チーム点が取れず試合終了。トゥーリオを抑えることが出来たとも言えるし、トゥーリオに抑えられたとも言える試合でした。 |