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第13節 | 対ジェフユナイテッド市原(テレビ観戦) |
2001.7.7(SAT) | 札幌厚別公園競技場 |
コンサドーレ札幌 | 2-3v | ジェフユナイテッド市原 |
ウィル【43分】
播戸【65分】 |
1-1 1-1 0-0 0-1 |
崔【7分】
崔【67分】 井幡【106分】 |
スターティングメンバー | ||
洋平 | GK | 櫛野 |
森
殿 健作 |
DF | 田畑
永輔 吉田 |
タブチ
ノノ 三平 山瀬 長作 |
MF | 坂本
長谷部 ムトゥ 山本 ムイチン |
バンバン
俺王 |
FW | 大柴(本家)
崔 |
田渕→黄川田【83分】
黄川田→曽田【89分】 |
交代 | 山本→寿人【79分】
寿人→井幡【100分】 |
試合の感想 |
前節の敗戦で5勝5敗2分と星が五分となってしまったコンサドーレ札幌は、ジェフユナイテッド市原を迎えてのホームゲームに臨みます。母体はアジアを制したこともある旧日本リーグの名門・古河電工ですが、Jリーグがスタートしてからはあまりパッとせず、ここ数年は常に降格争いを繰り広げながらもギリギリで1部に踏みとどまり、落ちそうで落ちないことから一部で「受験生の友」といわれ続けてきたチームです。しかし、毎年反省を生かせずに残留争いを繰り返すチームに対して、サポーターからは「フロントの考えが理解できない」「チームに戦う精神がない」「ウチのばあちゃんが最近意味不明なことを口走るようになった」「サンマとイワシはどう違うんですか?」などといった批判が噴出、昨シーズンの末には暴動寸前にまでなりました。
降格候補から脱却したいはずの今季、それに逆行するかのごとくそれまでの主力を次々と放出して「1部残留をあきらめた」とまで言われましたが、主力を売ったゼニでなんと韓国代表のストライカー・崔龍洙を獲得するという、まるでボーナス全額を有馬記念一点勝負にぶち込むかのような一世一代の大勝負に出ました。その大事な崔が開幕前にケガをして合流が遅れスタートダッシュが出来ず、単なる笑いモノに終わる危険に陥ったものの、崔復帰後はベルデニック監督の戦術が浸透したこともあり徐々に調子を上げ、現在4連勝中で2位と中畑清ばりに絶好調を維持しています。 前節、札幌が大敗を喫した清水を2-0と打ち負かした勢いそのままに札幌に乗り込んできた市原は、DFの要ミリノビッチが累積警告で出場停止、茶野もケガで欠場ということで何とかそこに付け入るスキを見いだしたい札幌ですが、右足のねんざで欠場といわれていた「史上最強のコンビニプレイヤー」中西がよせばいいのに元気に出場、前節務めた攻撃的MFではなく、当たり前のようにミリノビッチの穴を埋めるべく3バックの真ん中に名前を連ねていました。
そんなわけで久しぶりの勝利を厚別で! という雰囲気の中、試合はいきなりCKから崔龍洙に先制される何ともな滑り出し。まだ時間はたっぷり残されているものの、連敗中に先制点を奪われたことで焦りも出たのか、それとも札幌は久しぶりにベストメンバーが揃ったことで逆に「つうかあいつ誰だっけ?」となってしまったのか、相手ゴール前までは攻め込めるもののフィニッシュにまでなかなか持ち込めません。対する市原も先制点を奪ったことで安心したのか異常に素早いプレスから人数をかけてボールを奪うものの、あまりサイドを使おうとはせず崔に届くまでにカットされ、両チームとも中盤での潰し合いに終始。どちらかといえばショッパい試合展開の中、時間は刻いっこく(堂)と過ぎていきます。
後半、北海道の涼しさに「今日はお化粧のノリがいいわぁ」と前半からとばしすぎたのか、前半と比べて運動量が落ちた市原を札幌が一方的に攻め立てはじめますが、やはりフィニッシュ甘さはいかんともしがたくなかなか得点に結びつけることが出来ません。相変わらずじりじりとした展開が続いた後半20分、田渕が何となく前に送ったロングボールの処理で田畑と櫛野が交錯、ドサクサ紛れにボールを奪い取ったバンバンが無人のゴールに蹴りこんで逆転します。アトランタ五輪の日本対ブラジル戦のような得点、つうかさすがは田畑、元浦和だけのことはある。
結局その後、山瀬がアルゼンチンで体得してきたライジング・インパクトでボールを300ヤードぶっ飛ばしたりくらいしか見せ場もなく、延長後半開始早々に札幌出身の井幡にVゴールを決められ今季ホーム初黒星を喫してしまったのでした。
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