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第9節 | 対鹿島アントラーズ(テレビ観戦) |
2001.5.12(SAT) | 札幌厚別公園競技場 |
コンサドーレ札幌 | 2-1 | 鹿島アントラーズ |
ウィル【53分】
ウィル【89分】 |
0-0 2-1 |
ビスマルク【71分】 |
スターティングメンバー | ||
洋平 | GK | 曽ヶ端 |
森
殿 健作 |
DF | 内田
漢 金古 根本 |
タブチ
ノノ 三平 長作 山瀬 |
MF | 熊谷
コーちゃん 小笠原 ビスマルク |
深川
俺王 |
FW | 平瀬
鈴木 |
深川→黄川田【75分】 | 交代 | 根本→本田【62分】
熊谷→青木【70分】 平瀬→長谷川【87分】 |
試合の感想 |
札幌在住のサポーターが待ちこがれた厚別開幕戦の相手は昨年の三冠王者・鹿島アントラーズです。ブラジルの英雄であるジーコを擁したJリーグ初年度から強豪チームとして君臨し続け、ステージ制覇3回、うち年間優勝2回、天皇杯優勝1回、ナビスコカップ優勝1回とバツグンの実績を持つチームです。
ジーコが現役を退いてからも総監督としてつながりを持ち続け、その人脈を生かした有力ブラジル人選手の獲得や、ブラジルでジーコが経営するクラブへの所属選手の留学もあり、またホームタウン・鹿嶋市は日本有数の夜の街・ススキノのある札幌とは違って周辺にネオンな施設がほとんどなく、さらには携帯の電波が届かないとの噂もある「関東のサルガッソー」。サッカーに集中する、というよりは修行を積むといったほうがしっくり来るバツグンの環境も手伝ってか、常に高いチーム力を維持しています。 さてそんな鹿島ですが、今季は相馬を始めファビアーノ、本山と主力にケガが相次ぎ、昨季三冠王者の面影なく現在14位と全く調子が上がって来ていません。ケガをしていた中田浩二が復帰したものの、前節の対清水戦でモットラム主審の確率変動突入によって名良橋と柳沢がレッドカードを受けて出場停止、さらにこの清水戦で守護神・高桑が左膝剥離骨、羽田も腰椎横突起骨折で、まさに泣きっ面に蜂といいますか、ヒゲっツラにマンダムといいますか、そんな感じでやりくりが火の車状態。こういうときこそ「レイクエンジェルにお任せよ!」と行きたいところでしょうけど、ゼニを貸すだけのレイクエンジェルがサッカーで役に立つはずもなく、ゴールマウスを守るのは曽ヶ端、秋田とコンビを組むセンターバックには金子、名良橋のポジションに内田、鈴木と平瀬のツートップ、なんと池内がベンチ入りというずいぶんサテライトテイストなスターティングメンバー。 対する札幌は現在2連敗中。しかも期待の新人・今野が練習中に骨折して全治2ヶ月、さらにバンバンが右足の太腿に痛みを訴えて欠場と暗いニュースは続いているものの、開幕から2ヶ月を経てようやく戻ってきた札幌での試合はチケットがとっとと売り切れたほどの大盛況。まだ1度も勝ったことのない相手とはいえ、鹿島が主力の大半を欠いていることを考えても、満員のサポーターが詰めかけた厚別で何とか巻き返しへの足がかりを掴みたいところです。 さて、試合は開始早々からベストメンバーが組めずに攻守ともに連携を欠くアウェイチームを攻め立てる札幌。鹿島も必死に抵抗を見せますが、必殺武器であるサイドアタックも相馬に加えて名良橋もいない状態ではその威力も半減。ならばとポストプレイに活路を見いだそうにも柳沢がいないのでは打つ手なく、中盤のボール回しはさすが鹿島と思わせるものの、ビスマルクのボレーシュートがワンバウンドでバーを叩いた以外はさして危ない場面もありません。とはいえ、札幌も決定的なチャンスをギリギリのところで「最終ラインの仁王様」こと漢・秋田豊に踏ん張られ、双方無得点のまま前半は終了。
自分の存在がなんなのかさえ分からず震えている黄川田の様子にバンバン不在を嘆く中、このまま延長突入かと思われた後半終了間際、カウンターで抜け出ようとしたアウミールのふくらはぎを踏みつけた中田浩二が一発レッドで退場。この判定に異議を唱えたビスマルクもイエローをゲットしてしまいます。キジも鳴かずばうたれまいにと鹿島サポーターが嘆いた直後、俺王様を中田浩二の抜けた鹿島の右サイドでアウミールからのパスを受けて、PA内を俺ドリブルで突き進みます。マークについていた秋田はしっかり左を切っていたので自他共に認める素人レベルの俺王様の右足ならそのままでもムリをする必要もなかったんですけど、若い衆の尻ぬぐいに追われ疲れていたのか、スライディングで倒してしまいPK。
あ、池内の出番はありませんでした。 |