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2017年12月15日

繰り返さないために

 過去最高タイの11位という順位でJ1残留を果たした札幌。2001年のJ1が16チームだったことを考えると実質最高順位と言って差し支えないと思います。いつまでもそれに酔っていたい気持ちもありますが、さりとてすでに来季へ向けた戦いは始まっています。

 J1残留した我々に次に求められるのは、「2002年を繰り返さないこと」です。

 これまでも何度も言っていますが、2002年にやらかした主な失敗は以下の通り。

 1.監督が交代したのみならず、後任にコーチ経験もない新人監督を置いたこと
 2.その監督のライセンス取得の問題で、チームの編成にも影響が出たこと
 3.2トップ含むチームのセンターラインをまるごと失ったこと
 4.その穴を助っ人選手を含む補強でカバーできなかったこと

 こうやって並べると、うん、そりゃ落ちるわよねって感じですね。そんな中でも奮闘してたエース山瀬をケガで失った時点でジ・エンドだったと言えるわけですが、逆に言えばこういうことをやらなければ、少なくとも2002年からは遠ざかれるはずです。ドップラー。

 で、今のところの話。

 まず1番について。監督は交代したものの、前任の四方田さんはコーチとして残留。後任も日本での実績も経験も豊富な、ミシャことミハイロ・ペトロビッチ氏。ネガティブに捉えることはないでしょう。
 そのミシャの就任も早い段階で決まっておりましたから、来季のチーム編成にも新監督の意向がしっかり反映されていると見ていいでしょう。希望選手が来てくれるor残ってくれるかどうかはともかく。2も問題なさそうですね。
 3については、今季期限付移籍だった横山知伸(大宮アルディージャ)、菊地直哉(サガン鳥栖)の2人の完全移籍での加入が発表されており、まずは一安心。
 前線の選手については、都倉賢とはまだ契約が残っており、チャナティップのレンタル期間も来年まであるので、よっぽどのことがなければ残るでしょう。もちろん来季が始まるまでは予断は許しませんけど。
 ジュリーニョとは契約延長で合意、ジェイとヘイスは五分五分といったところのようです。ヘイスにはオファーもあるようなのでこればっかりはどうしようもないですが、残ってもらえればなお2002年からは遠ざかれます。

 あとは4番の話は現段階ではなかなかしにくいのですが、報道レベルでは浦和レッズのMF駒井善成選手、川崎フロンターレのMF三好康児選手の加入の話が出ています(いずれも期限付での獲得とのこと)。
 また、金山隼樹、杉山哲の2人が移籍したGKにはヴァンフォーレ甲府の河田晃兵選手を、左のWB候補としてアビスパ福岡のDF亀川諒史選手をそれぞれ獲得へという報道が出ています。
 そして、今季J2で23ゴールをマークし、今オフの「目玉」のひとつとされる徳島ヴォルティスのFW渡大生選手にも声をかけている模様。

 いずれもチームからの発表があるまでは、もっといえばたとえ正式発表があったとしても、札幌サポーターには来年の公式戦でその姿を観測するまでは獲得を信じてはいけないという鉄の掟があるのですが、ここに出てきている選手たちが来てくれるのであれば心強いですね。まぁ全員来てくれるとも思えないですけど。

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