2017年明治安田生命J1リーグ第9節
ジュビロ磐田 2-2 北海道コンサドーレ札幌
ルヴァンカップでの清水戦の時も書いたとおり、今まであまり...というかまったくいい思い出がなかった静岡アウェイでも、J2だったら勝てるようになってきて、そしてJ1でもルヴァンカップとはいえ連勝したことで、ああ、あれもきっとこうやって昔の話になっていくんだ...と思いましたよね。前半までは。
ボンズ連れて遊びに行ってたら試合時間に間に合わなかったのですが、「まぁどうせまだ点なんて入ってないだろ」と思ってDAZNを起動してみたら、なんかいきなりリードしてるし。話に寄れば横山知伸の移籍後初ゴールで先制したとのこと。さすが練馬区民(※関係ありません)。
気分的には「1-0で試合スタート」というのと概ね同じと言っていい状況、こちらとしては「1失点したとしても同点だ、同点でも勝点は1もらえる!」などというけっこう謙虚な心持ちでいたのですが、前半16分に早坂良太のクロスに飛び込んできたエース都倉賢がヘディングシュートを突き刺し2-0とすると、こりゃもう勝点3いただきだぜ、と思っちゃうのも無理はないですよね。
試合内容もアウェイとは思えないくらい札幌がよく動けていましたし、プレスもよく効いててましたから、前半38分、相手GKの処理ミスから金園英学が無人のゴールに押し込むかと思わせてゴールポスト、というシーンも笑って済ませるくらいだったのですけど。
けど。
後半も開始からしばらくは札幌ペース。前半11分、抜け出した荒野がGKとの1対1をこれまたポストに当ててチャンスを逃したあたりから、イヤな予感が漂い始めます。1本ならまだしも2本もポストに当てて決定的チャンスを逃すとなると、これは流れが変わってしまうアレです。当てるで思い出しましたけど、阿弖流為っていましたよね。坂上田村麻呂に負けた人。
で、案の定その4分後の後半15分、マークがズレたところを突かれ、川又にゴールを許し失点。ここで浮き足立ってしまったか、その5分後にはペナルティエリアやや外の危ない位置で荒野が余計なファウルを与えてしまい、このフリーキックを直接上田に決められ、あっという間に同点にされてしまいました。
こうなると前半飛ばしすぎたツケが重くのしかかってきます。楽勝ムードだったのもどこへやら、完全に磐田ペースとなってしまいます。足が止まり始めた上に、流れを変えられるような交代のコマも持っていない札幌にとってもはや勝点3はもはや望むべくもなく、すでに勝点1を守り切るのが最優先事項...という感じの状況。磐田が満を持してアダイウトンを出してきた時などは、遊園地跡に引き込もうと思ったら相手がセンチュリオンを出してきた時の大洗女子チームの気分でした。
割と本気でこれはJリーグ...というかサッカー界に色濃く語り継がれる「2-0は危険なスコア」ジンクスの多すぎる実例の一つとしてその名を刻むことも覚悟したのですが、なんとか踏みとどまってアウェイでの初勝点をゲット。
2点を先行しながら追いつかれてしまったというのはまだまだ力不足ではあるのでしょうが、その一方で、2008年や2012年ならおそらくあっさりと逆転を許していたであろうことを考えれば、まぁそれなりに戦えるチームにはなっているということではあるのでしょうね。