1月14日に行われたのキックオフパーティーをもって今シーズンの北海道コンサドーレ札幌が始動。チームは翌15日から沖縄での第一次キャンプに突入しています。この沖縄と、二次キャンプの地である熊本で、J1残留という目標達成に向けた長い長い合宿生活が続きます。
これまで何度も書いていますが、冬の間雪に閉ざされる豪雪地帯である札幌ではまともなサッカーの練習なんてとてもできません。札幌の子供たちは冬でも「雪中サッカー」なるものをカラーボールを使ってやったりしますが、蹴ったボールがバウンドせずに雪に埋まるのは当たり前、その埋まったボールをさらに雪で埋めて隠したり、あと下が柔らかい雪であることをいいことに、ボールとは全く関係ないところでバックドロップなどの応酬が始まるという、サッカーなどと呼べるものではまったくないのが実情です。いやあれはあれで楽しいんですけどね。
そんな環境なので、札幌で練習できるようになる、つまり冬が終わるまでの間、道外に出て練習しなければいけません。チームが始動する1月中頃から開幕まで道外でのキャンプを強いられます。その期間、実に40日以上。道内の積雪状況によっては開幕してからもキャンプ継続を余儀なくされ、日程はさらに延びることになります。
他のチームのキャンプはだいたい一次キャンプと二次キャンプ合わせて長くても3週間程度なので、札幌の1ヶ月半というのがどれだけ長いかがおわかりいただけるかと思います。
オフも一応あるとはいえそれだけ長いこと集団生活を送るわけですので、かつてコンサドーレを今まで唯一のJ1残留に導いた岡田武史元監督が言っておりましたが、「キャンプが長くなるとだんだんおかしくなる選手も出てくる」そうです。まぁ今の札幌には荒野とか進藤とか最初からおかしい選手もいるのですが、じっくりトレーニングできる反面、メンタル的にはなかなか難しい部分もあるのでしょうね。
そんな中、本日25日にキャンプ地の沖縄にてジェフユナイテッド千葉とのテストマッチが行われました。この試合は「DAZNニューイヤーカップ沖縄ラウンド」として、今年からJリーグの放映権を取得したインターネット動画配信サービス「DAZN」により生中継されましたので、見たという方も多かったと思います。オレも仕事中に見ました。
前半のメンバーはGKクソンユン、DF進藤亮佑、横山知伸、永坂勇人、MF早坂良太、キム・ミンテ、前寛之、田中雄大、兵藤慎剛、ジュリーニョ、FW金園英学。「新加入選手を全員使いたいポジションで出して、それ以外のポジションに出撃可能な既存メンバーを当てはめました。」という感じですね。
もちろん「出撃可能」というのはコンディション面も含むので、太め残りで怪我をしてる福森晃斗さんと、「お母さんの料理がおいしくて、つい食べ過ぎてしまった」という近年まれに見る名言を残して放牧明けを強調したヘイスさんも欠場です。カーチャンの料理なら仕方ないな...。
プロ相手のテストマッチは初めてということで、全体的にはまだまだこれからといった内容ではありましたが、ひとまず新加入組は間違いなく戦力になることがわかったのは好材料。進藤永坂のお守りをしなければいけなかった練馬区出身の横山くんは若干戸惑いがあるように見えましたが、連携が取れてくれば増川さんの穴は充分に埋めてくれそうです。
ただ、既存組のみの出場となった後半は、あんまり見所なかったですね。前半は消極的なプレイが目立った永坂が、後半は何かにぶち切れたかのように別人のような鋭いプレイを連発してたのと、金山くんが安定したプレイを見せていたくらいですかね。あとマセードさんが相変わらず報われないこととか。あの報われなさは
ってか新加入組が戦力になったとしても、既存メンバーの底上げがないとJ1残留もままならないのですから、そこんとこしっかり頼みたいところ。前半も押されてたとはいえカウンターからいい形も作ってシュート数はお互い4本ずつだったのに、後半終了時点で札幌のシュート数7に対して千葉のシュート数は15本ですからね。後半いかに攻められてたかってことですよ。
トレーニングマッチとはいえ一応賞金が出る大会なので、PKを止めた金山様々ですね。次の試合はこの前の試合で千葉に勝ってるディフェンディングチャンピオン・FC琉球。格上相手にどういった試合ができるかに注目ですよ。