今年もまたこの季節がやってまいりました。
まず今季限りでの契約満了選手として、クラブからMF菊岡拓朗、DF薗田淳、FWナザリト、MFニウド、MF古田寛幸、FW前田俊介の6選手の名前が発表されました。ケガなどの事情もあったにせよ、出場時間や年齢、あとたぶん(※札幌にしては)(※比較的)高いと思われる年俸面を考慮すれば、「残念だが当然」といった感じかも知れません。
U-15から手塩にかけて育ててきた古田の名前もありますが、今年22試合に出ていながら、そんな印象がまるでないという時点で察するべきなのかも知れませんね。
あと報道では「西岡のヒーロー」ことMF神田夢実が退団者、いわゆる「ら族」に名前を連ねていましたが、どうやら誤報だったようで。西岡出身(生まれは平岸ですが)としては平静を装いながらも割とショックではあったのでほっと一安心といったところですが、しかしなんでまたそんなことになったんでしょうね。
クラブから事前にプレスリリースがあったなら間違えようもないはずなので、記者さんはクラブハウスでの取材を元に記事を作ったのでしょうけど、彼のことなので声をかけても晩飯のこととかスプラトゥーンのこととか考えてまるで上の空だったので、記者さんが変に察してしまったとかそういうオチなんじゃないでしょうか。
まぁ一安心とは言っても4年目の来季が勝負であることには変わりないので、レギュラー争いに顔を出して欲しいですね。
そして「来る」選手についてですが、報道によれば今季はどうやら新人選手の獲得はしない模様です。既にアカデミーからの昇格選手がいないということは判明していますが、大学や高校からの加入もないようで、新人選手が入らないのは実に18シーズンぶりなんだとか。18年前ってあなた、今のアカデミーの選手の大半が産まれていない頃ですよ。もちろんオレはハタチでした。
チームとしては即戦力補強にポイントを絞るという方針のようです。まぁなんだかんだで減ってしまったとはいえ、ここ3年で1チームぶん以上の人数を昇格させてきて、ちょうど高校卒~大卒あたりの年代が飽和状態になっていますからね。
じゃあ誰が来るんだという話ですが、今のところはまだ具体的な名前は噂レベルでも出てきていないようです。その代わりと言ってはなんですが、今期13得点を挙げチーム得点王となったFW都倉賢選手が早々とチーム残留を自身のTwitterで宣言しました。
毎年チームの屋台骨となるべき中心選手が移籍していき、なかなか継続的な強化ができないことが多いコンサドーレ札幌ですが、まずは攻撃の軸となる選手の契約更新にほっと胸をなで下ろしているところです。これでFWは選手を獲るのではなくグルテンを摂る方向で落ち着きますね。
最後になりますが、今季途中からFC岐阜に期限付き移籍していた砂川誠選手が、今季限りで現役を引退することを明らかにしました。岐阜へのレンタルの時点で、おそらくもう選手として札幌に戻ってくることはないと覚悟はしていただけにショックはありませんが、最後に赤黒のユニフォームを着てピッチに立つ姿を見ておきたかったですね。
2003年に柏レイソルから移籍していて、今季まで12シーズン半。これはもちろんチーム史上最長。どのような状況にあってもチームを全力で支え続けた偉大なレジェンドが、静かにユニフォームを脱ぐことになりました。
今後は札幌で後進の指導に当たるとのことですが、ひとまず20年間の現役生活、お疲れさまでした。我々もスナさんを応援できて幸せでした。スナさんの「フリーキックを蹴って入らなかった時の絵に描いたようなエビ反り」を、我々は忘れることはないでしょう。