生きてるよ!(逆ギレ)
「強くなるにはカネが必要」というのはごく当たり前の理屈なわけですが、かといってお金というのはどこからともなく沸いてくるものではないのもまたごく当たり前の理屈。まぁ世間の噂ではどこからともなく沸いてくるクラブもあるらしいですし、中には書類上あることにしましたみたいなクラブもあったとかなかったとかもっぱらの評判だったりすることもなきにしもあらずなのですが、まぁとにかくどこのクラブも「いかにお金を集めるか」というのがやはり大きな命題です。
一番いいのは、もちろんお客さんになるべく多く来てもらうことです。お客さんがたくさん入ればそのぶん入場料収入が増えますし、スポンサーにも広告効果を強調しやすい。でも、来てくださいって言っただけでお客さんがたくさん来てくれるようなら、今頃グリュック王国は潰れていない。
もちろんクラブも企画チケットや話題作りなど、「お客さんをスタジアムに呼ぶための施策」をいろいろ行っているのですが、その他にもさまざまな「お金を出してもらうための企画」を打ち出しています。特にクラブの社長が野々村芳和氏となってからは、「使える武器なんでも使う」という姿勢で、選手はもちろん社長自身すら商売道具にしております。
そして今回、ノノ社長が使った武器は、北海道の海産物(あと選手とOB)。クラウドファンディングサイト「Shooting Star」を使い、チームの支援金を集めるプロジェクトを立ち上げました。
この企画のミソは、「ただ寄付を募るのではなく、支援した金額に応じた見返りがある」こと。北海道産のカニやいくら、ほっけなどが届く仕組みになっている他、サッカーチームに入っている人向けに「吉原宏太氏を助っ人で呼べる権利」や、「コンサドーレOBチームと前座試合ができる権利」などもあります。
この手のチーム支援策はアビスパ福岡のスポンサーである「ふくや」が、応援セットと称して支援寄付金つきの明太子などを売り出したことがありますが、チームが公式として行うのは初めての試みではないでしょうか。
まぁ助っ人や前座試合はそれぞれ20万円、50万円と高額なので縁遠いとしても、1万円から3万円の海産物セットはこれは支援抜きにしてもだいぶお得だと思います。佐藤水産あたりで買っても同じくらいの値段しますからね。おすすめは1万円の「北海道詰め合わせセット」ですね。ポイントはししゃも。リンク先にも書いてあるとおり、その辺の飲み屋などでししゃもとして出てくる魚は「樺太ししゃも」という魚です。ししゃもとは名乗っていますが(魚が自分で名乗ってるわけじゃないけど)、ししゃもとはまったく別の魚です。アニメで例えれば、アイドルマスターとアイドルマスターXENOGLOSSIAくらい違う。
さらに言うと、オスであることもおすすめ理由。世間一般では子持ちししゃもがありがたがられる傾向がありますけど、実は味はオスのほうがいいのです。卵を抱えたメスは卵を産むのに全力を使ってますからね。
ホッケも真ほっけよりもさらに味のいいしまほっけ。ほっけの一番おいしいのは身と皮の間の脂なのですが、しまほっけはそこが絶品。ホッケと言えば、2004年から2年間コンサドーレの社長を務められた佐々木利幸氏の「ウチには大枚はたいてビフテキ食わしてという選手はもういらない。ホッケやジャガイモ食ってでもチームのためにがんばるという選手と一緒に汗を流したいんだ」 というコメントを思い出しますが、ホッケも最近は乱獲で数が減ってしまい、すっかり高級魚となってしまっています。「じゃがほっけ精神」も意味合いが変わってきちゃいますね。
もちろんカニや3万円セットに入っているバフンウニもおすすめなのですが、一番お得感があるのはこのセットだと思いますね。ついでに選手のサインもついてきます。他チームのサポーターも、「いけない...ここでお金を出したらコンサドーレが強くなっちゃう...! でもおいしそう! 買っちゃう!(チャリンチャリン)」という感じで是非ご賞味いただけるとみんなが幸せになれます。