コンサドーレ札幌は沖縄キャンプの真っ盛り。先日はキャンプ初の実戦となるJ1川崎フロンターレと45分3本のトレーニングマッチを行い、1-1の引き分けに終わっています。得点者は小野伸二だそうです。毎度の通り試合を観ていないので何とも言えませんが、最初のトレーニングマッチでJ1相手に1失点というのはまずまずなのではないでしょうか。まぁだいたい毎年同じこと言ってんですけどね。勝っても負けても引き分けても「この時期のトレーニングマッチの結果は重要ではない」って言ってればいいと思ってるんですよ。他に言いようないしね。
そして本日は岐阜経済大学とのトレーニングマッチも行われ、こちらは同じく45分3本で9-2と大勝。FWナザリトやMFニウドにゴールが生まれ、DFパウロンが別メニューという、期待の助っ人の期待通りの活躍が生まれたようです。とはいえ相手は東海学生リーグ2部(今年1部に昇格)の大学生ですから、一応プロとしてはこれくらいは...と思いますが、それにしては見ていた人によれば「1本目はしょっぱかった」という話で、実際スコアも1-1となっていますので(失点はオウンゴールの模様)、相変わらず引いた相手をどう崩すのかというのは課題として残っているのかも知れません。
もっとも、今年の場合は無理矢理にこじ開ける個人技もあるというのは大きいのかも知れませんけどね。うっかりすると存在を忘れそうになる吉田...いや古田がハットトリックの活躍を見せたこともプラス材料でしょうか。
まぁそれはそれとして、2月11日にはサポーターミーティングが行われ、そこで野々村社長がチームの名称を「北海道コンサドーレ札幌」に改めるつもりである、ということを発表しました。もともとコンサドーレは当初から北海道全域をホームタウンとしておりましたが、設立当初のJリーグは広域ホームタウンを認めていなかったため、チーム名も「コンサドーレ札幌」となった経緯があります。現在は広域ホームタウンは認められており、湘南ベルマーレやカマタマーレ讃岐など地域名を冠したチーム名も生まれています。コンサドーレもこの名称変更によって、札幌だけでなく北海道全体のチームなんだよ、ということを全面的に打ち出す狙いのようです。
とはいえ、北海道は面積でいえば関東甲信越に岐阜県と愛知県が束になってかかってきても勝てないほどの広さを誇ります。必然的に都市間の距離も離れており、たとえば直線距離だと札幌と帯広は内地でいえば東京~静岡間とだいたい同じくらいですからね。ちょっとしたどころじゃない、立派な遠征レベルの移動です。まぁ今も帯広とか函館あたりから札幌のホームゲームを見に来る方もたくさんいらっしゃるわけですが。
そんなわけなので、道東、道南、道北地域の人たちにある文字通りの距離感をどれほど縮めることができるかというのは、正直未知数な部分はあるとは思います。もっとも、ホームゲームの集客だけが目的というわけでもないでしょうから、北海道という地域を明確に打ち出すことによって、心理的な壁を取り払うきっかけにもしたいのではないかと思います。
あとはやはりホームタウンを北海道全域とするのであれば、道内各都市で公式戦の開催なんかもやっていければ理想的ですね。経費の問題もあるのでそうそう簡単にはいかないと思いますが...。
まぁただ、チーム名に北海道を入れることについては特に異論はないのですが、いかんせん「北海道コンサドーレ札幌」はちょっと長いですよね。そもそも「北海道」が既に長いんですよ。つーかだいたいなんだよ。「北海道」って。他のところは東京なり大阪なり神奈川なり都府県省略しても通じるのに、北海道だけ全部つけないと通じないじゃねぇか。略したら北海ですよ。油田なんかないよ。
あ、でも逆に「道」だけで通じないことはないんですよね。全道とか道産とか道民とか、それだけで北海道だということを示せますもんね。だったらとりあえず「コンサ道レ札幌」でいいんじゃないでしょうかね。これならいろんなのを変えずに済むし。