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2014年12月24日

いらっしゃいませ

 前回書いたとおり、日本人選手4人、外国籍選手4人の合計8人の移籍・退団が発表されていますが、反面加入選手で現在のところ正式発表されているのは、FWナザリト選手、ユースからの昇格であるDF進藤亮祐選手の2人のみ。もともと全体的な選手数が多すぎたんじゃないか(期限付き移籍していた選手も含めると39人)という気もしますので、単純にぷインとアウトの数が同じにはならないと思いますが、いくら何でも日本人の即戦力クラスの補強がゼロってことはないでしょうから、誰かしらは来るだろうとは思っていたわけです。

 で、稲本潤一が来ました。

 彼がどういう選手なのかは今更説明するまでもないので省略しますが、ワールドカップ3大会出場(2002、2006、2010)、代表キャップは82試合という経歴の持ち主。2002年大会ベルギー戦でのゴールは今でも鮮明に憶えています。2010年から所属していた川崎フロンターレとの契約が昨シーズン限りで満了。最終戦後のセレモニーで野々村社長が「稲本にオファーしてます」とぶち上げたことで、その去就が注目されていました。
 いくつかのクラブから引き合いがあった中で、野々村社長曰く「札幌が金銭的には一番不利」だったとのことですが、どういう言葉でだまくらかしたのか、見事に一本釣り成功。稲本選手はイングランド、ウェールズ、トルコ、フランスに続く5カ国目の海外でのプレイとなりました。
 小野伸二と同い年で来年には36歳になる彼の加入により、来年37歳の河合さん、来年38歳の砂さんとともに、「若いチームなので、浮き沈みが激しい」と評されることの多い札幌の平均年齢向上に貢献。そういうことじゃないのではないかと思ったりもするのですが、経験も知名度も実力もある選手ですから、いろいろなものをチームにもたらしてくれそうです。

 また、外国籍選手の加入も発表されています。昨季はヴァンフォーレ甲府に所属していたインドネシア代表MFイルファン選手が来季から加入することになりました。昨季限りで札幌を退団したステファノ・リリパリ選手と同じく、インドネシア人の父とオランダ人の母を持つ、オランダ生まれですが、インドネシアでの在住経験のないステファノ選手と違い、インドネシアリーグでのプレイ経験を持ち、3シーズン弱で58試合出場、28ゴールを挙げる活躍を見せたことから、母国では大変な人気を誇るそうです。その後はタイリーグでプレイしたあと、2014年にヴァンフォーレ甲府に加入。リーグ戦での出場はありませんでしたが、カップ戦、天皇杯でそれぞれ1試合ずつ出場しています。
 東南アジア市場の開拓を進めるコンサドーレ札幌とJリーグにおいて、母国での人気の高い選手の獲得を営業戦略においてプラスに繋げたいところ。ステファノ選手はススキノでのレギュラー獲得にとどまりましたが、イルファン選手が試合に出るかどうかでインドネシアでの露出も大きく変わってくると思いますので、是非試合に出られるよう、頑張って欲しいところですね。

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