そんなわけで、今年も「行く人来る人」の季節がやってまいりました。前回も書いたとおり、日高拓磨、横野純貴、松本怜大、上原拓郎の4選手が今季いっぱいで契約満了、GKイホスン選手の湘南ベルマーレへの移籍が発表されている他、ブラジル人MFヘナン、韓国人FWチョンソンフン、インドネシア人MFステファノとの契約も更新しないことが発表されています。3選手合わせてリーグ戦の試合出場が14試合(うちステファノ選手が0試合)で出場時間286分(うちステファノ選手が0分)という感じでしたので、仕方ないですね。
そんなわけで、来季も引き続き札幌でプレイすることになった助っ人選手はDFパウロンのみ。昨季はまっさきに満了候補だったパウロンが3年目を迎えることになるとは思いませんでしたが、「有り余る身体能力」「ブラジル人なのにあんまり足もとはうまくない」「野性味あふれる、というか野生感しかしない」というプレイスタイルは、かつて札幌に所属したビジュを思い出しますね。ちなみに、ビジュは札幌に来たブラジル人選手の中では一番長く在籍(3シーズン半)し、なんだかんだで今も札幌に住んでいます。まぁ札幌みたいなチームに来る助っ人は、すんげえ活躍すればお金持ってるチームにすぐ引き抜かれますし、かといって全然ダメだったら1年でお役御免ですから、長く札幌にいるには「そこそこ活躍する」くらいの選手なのかもしれません。
さて、その代わりの助っ人はどんな選手が来るかですけど、既に1人は決まりました。今季はFC岐阜でプレイしたコロンビア人FWナザリト選手の加入が発表されています。
ナザリト選手は1990年8月13日生まれ、187cm89kgの大型ストライカー。コロンビアのアメリカ・カリでデビューし、MLSやチリでのプレイを経て2014年にFC岐阜に加入、34試合出場で17ゴールを挙げる活躍を見せましたが、今シーズンいっぱいで岐阜との契約を満了。戦力的な理由で得点ランキング4位タイの選手を手放すはずもありませんから、チーム事情(主にお金的な部分)によるものと推測されますが、札幌が獲れるとは思っていなかったので正直ビックリです。今季キャンプ後の加入ながら14得点を挙げた都倉賢も、少なくとも夏までは札幌に残ることは確実となっていますので、来季はJ2屈指の2トップとなりそうですね。
とはいえ、FWの得点は足し算にはなりませんし、とっくんナザリトの肉体派コンビが躍動すると、サポーターの声援よりも主審の笛が高まる気もしないでもないですけど。
残る1人は東京ヴェルディのブラジル人MFニウド選手の獲得が濃厚と言われていますが、どうなんでしょうね。対戦時くらいしか見てはいませんけど、ブラジル人にしてはあまりボールを長く持たない、気の利いたプレイをする選手という印象ですので、来るとしたらいい補強だと思います。
あとは、例の如く東南アジアで選手を狙っているような報道も出ています。現在のベトナム代表の監督が、かつて札幌で監督を務めた三浦俊也氏なので、その辺の情報はそこそこ入ってきやすいとは思いますが、ベトナムの英雄とまで言われたレ・コン・ビンクラスの選手はなかなかいないでしょうから、こちらもどうなることやらといった感じでしょうか。
ホスンが移籍してしまったので、外国籍枠としてはあと1つアジア枠が残る格好となりましたが、ここはどうつかうのかにも注目です。通訳等の問題もあるため、単純に余ってるから使いましょうというわけにもいかないと思いますので、夏のウィンドウが開くまで様子を見るというのもありかもしれません。あとは、東ティモール人選手とか。