アビスパ福岡戦の終了間際に、パウロンの四回転半転がりと起死回生の同点ボレーという爆笑プレイが炸裂したり、カマタマーレ讃岐戦では数あるチャンスをクソみたいなプレイでぶっぱずし続けた挙げ句に、なんでもないカウンターからあっさり失点というある意味乾いた笑いしか出ない試合を見せて、自動昇格圏内どころかJ3への降格圏内が普通に見えてきてしまったりで、母さん、僕のチーム、いったいどこへいってしまったんでせうね? ええ、春熊本から札幌へ行くみちで、磐田を負かしたあのチームですよ。
まぁいいや。そんなことよりプロデューサーさん、小野伸二ですよ! 小野伸二。本当に来ちゃいました。
たまたま会社休みとってたので、スカパー!でやってた会見の生中継を見たのですけど、思った以上に赤黒のユニフォームが似合ってましたよね(もちろんひいき目を含む)。道内メディアからの「(よりによって)コンサドーレ(なんか)を選んだ理由は?」という括弧内が滲み出る質問や、「昨日何喰った?」みたいな心底どうでもいい質問にもにこやかに対応する小野選手を見て、やはり若い頃から常に注目されてきた存在は違うなぁと感じました。
札幌に来た日本サッカー界のレジェンドはゴン中山氏に次いで2人目ですが、ゴンさんが来た頃は40歳を超えていて、ケガも抱えている状態ではありましたからね。素晴らしい選手であるのは確かだけど、その一方でどれだけやれるか、という心配があったのも事実。まぁ小野伸二も今年35歳で、選手としてのピークはもしかしたら過ぎてるのかもしれいませんけど、それでもついこの間までAFCチャンピオンズリーグでバリバリ活躍していた選手ですからね。そりゃ期待もしちゃうってもんです。ここまで期待されて迎えられた選手って、2008年のノナト以来じゃないでしょうか。そんなことないか。
とにかく、彼の柔らかいボールタッチや惚れ惚れするロングパスなんかを、応援するチームで見られるというのは楽しみですよね。オレなんか既に、目を閉じたらそこに、小野の素晴らしいパスをばかでかいトラップで台無しにする選手が浮かんできて涙が止まらない。
というわけで、「戦術伸二のクソサッカー」と言われることのないよう、今いる選手たちにも奮起をお願いしたいところですね。