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2014年5月30日

勝てた

2014年J2第15節
コンサドーレ札幌 4-0 水戸ホーリーホック
得点者:札幌/石井、都倉、上里、ヘナン
     水戸/なし

 第8節ザスパクサツ群馬戦の時に、「できるだけ上位集団から遅れないようにしたい」みたいなことを書いてから6試合もの年月が経過。コンサドーレ札幌は、上位集団に食らいつくどころか、「気がつけばそこに富山」という順位に甘んじております。ところで群馬戦って騎馬戦に字面が似てますよね。どうでもいいですけど。
 エース内村圭宏をはじめ主力選手にケガが相次ぎ、メンバーを固定できないことが大きな要因ではあるのですが、全体的にチームのバイオレンス...いやバイオリズムが良くないのか、「誰が出てもいまいちな働きしか出来ない」状態。頑張ってないわけではないと思うのですけど、好転のとっかかりも何にもない、いわゆるつるぺた状態が続いており、事態は思った以上に深刻そうです。

 そんなわけでこの水戸ホーリーホック戦。水戸はここまで6勝4敗4分で6位。2012年にガガントス...いやサガン鳥栖がJ1に昇格し、J2オリジナル10が全てJ1経験チームとなった現在、そのオリジナル10の次に古いチームである水戸もJ1を狙える位置に付けています。お隣大洗町が舞台のアニメ「ガールズ&パンツァー」とのコラボしたユニフォームも売れ行きは順調とのこと。「ガールズ&パンツァー」というのは、廃校の危機を救うために女子高生が戦車に乗って戦うという、これだけ書くと何のことかさっぱりわからない破天荒なストーリーのアニメですが、丁寧に作られたアニメの人気は高く、放送終了から1年以上が経過した現在でも、大洗を訪れる人は多いそうです。
 ちなみに、こういう話になるとだいたい「コンサドーレも初音ミクとコラボすればいいのに」みたいな流れになりますが、ミクの版権を持つクリプトン・フューチャー・メディア側にその気はあまりないようです。ってか、ミク云々だってクリプトンの本社が札幌にあるってだけですから、それなら別にミクさんじゃなくても札幌にある他の会社だって...ダメだ、ちょっとアレなメーカーしか思い出せないや。
 だったら北海道が舞台のアニメとのコラボですね。今はコンサドーレも北海道がホームタウンみたいなことを建前でも言わなくなっちゃいましたけど、道内各地の出身も多いですから、やっぱり北海道全体を見て欲しいですからね。ちょうどね、札幌を中心にして、函館小樽旭川帯広北見と、北海道各都市をフィーチャーしたアニメがあるんですよ。「北へ」っていうアニメなんですけどね。あれ、ちょっと皆さんどこへ行くんですか。

 はい。試合の話に戻ります。

 改めて言いますけど札幌はここ6戦勝ちがない状況なんですが、何がヤバいってその6試合で得点が3点しか取れていない(無得点試合が4)という深刻な得点力不足が挙げられます。しかも、取った3点も、そのうち1点がPK、1点が砂さんがFKを直接決めたもの。残りの1点も相手のミスによるものというもの。決めたマエシュンもうまかったですけど、実にしょぼい内訳です。
 そんなしおしおなチーム状態だっただけに、もう勝てるとか勝てないとか贅沢は言わないから少しでもきっかけをつかめれば、という感じだったわけですが、終わってみれば4-0の圧勝。まるで便秘もすっかり治ったかのような今季最多得点での勝利に、こころぴょんぴょんしたいところですが、内容的にはあんまり手放しにも喜べないことも多く。
 4点取ったとはいえ、その全てが後半の得点。前半は正直かなり残念な内容でしたし、特に開始早々に三島にどフリーで打たれたヘディングシュートが決まっていたらどうなってたかという気はしますし、まぁ札幌がよくやる「決めるべき時に決めないとこうなる」というのを水戸がやらかした、と言えばそれまでの話ではあるんですが、強いチームはあそこで決めてきますので、上位、さらにJ1まで狙っているならその辺は結果オーライで済ましちゃいけないと思うんですよ。
 あとですね、相手が前がかりになっていたという側面はあるにせよ、3点目なんて見ると結局のところ札幌の攻撃は内村仕様に最適化されてしまっているというのは。いいのか悪いのかという感じはありますね。もちろん頼もしいエースが帰ってきたのは喜ばしいことですし、長い距離を走ってこぼれ球にしっかり詰めて押し込んだ上里が、2点目の都倉のゴールをアシストしていることも含めて、こういう選手がまとめて戦列を離れていて、さらに本来ならスタメンに名を連ねていてもおかしくない人たちも、ケガなどで試合に出ていない、いわば歌ってる人が誰1人としていないエグザイルみたいなもんだと考えれば、そりゃ勝てないのもしょうがねぇか、なんて気もしてきました。
 ただ、その代わりに試合に出ている人たちは、彼らが戻ってきてもポジションがないくらいの活躍はしてもらいたいものなんですけどね。 先制点を決めた石井謙伍も、都倉のシュートのこぼれ球にきっちり反応したのは良かったんですけど、前半はいつもの通りに消えてましたし、その後の1対1では枠にすら飛ばせないのはいただけなかったですね。まぁそれを言ったらうっちーも2対1の絶好のチャンスに宮澤へのパスが雑でおっぺけぺでしたけど。

 最後に4点目を決めたヘナンですが、ブラジル人らしい高いテクニックの持ち主なのはよくわかりました。ただ栃木SC戦でも思いましたけど、やっぱりボール持ってなんぼの選手みたいですね。まぁブラジル人なんてたいていがそんな感じですけど。パウロンとかフェホとかが最近うちにやってきたブラジル人があんまりブラジル人っぽくなかっただけで。

 いろいろ書きましたけどどんな形であっても勝ってうれしくないことはないので、問題点はうまく消しつつ勝ちを拾って行ければいいと思います。無難にまとめた。

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