2013年J2第31節
コンサドーレ札幌 2-2 ファジアーノ岡山
得点者:札幌/内村、三上
岡山/くわ田、近藤
水戸戦の勝利によってコンサドーレ札幌はようやく勝ちを先行させ、6位の京都サンガFCと勝点わずか1差の7位に浮上。プレーオフ圏内目の前にまでやってくることが出来ました。今度は今季5度目となる3連勝への挑戦です。過去4度は連勝しても3試合目で引き分けか負けかということが続いていたので、現在のところ6試合連続無失点で6連勝中というホームゲームの相性の良さを生かしたいところ…ではありますが、フェホが前節の一発退場処分でこの試合出場停止、さらに同じ試合でイエローカードを受けた上原慎也と奈良竜樹が累積警告でやはり出場停止と、主力3人を一期に失う非常に苦しい状況です。さすがに3人いっぺんにレギュラーがいなくなるのはきついですし、かつ197cmのフェホと186cmの上原、181cmながらも空中戦の強さを誇る奈良(曽田さんほどではないにせよ)がいないというのは、セットプレイで相手に与える脅威という意味でも段違いです。まぁ、そうはいってももともと札幌はセットプレイからの得点はあんまり多いわけではないのですけどね。
相手のファジアーノ岡山は現在札幌とは勝点3差の9位と順位こそ下ですが、第7節のアウェイ戦で対戦した時は、17分に荒田のゴールで先制を許すものの、後半内村圭宏の連続ゴールで逆転…したまでは良かったんですが、その直後に田中に同点ゴールを食らい、さらにその4分後には竹田に再逆転ゴールを許すというなんともアレな感じの試合でした。
それを考えると、今回も同じように先制ゴールを許し、後半内村のゴール(荒野からのパスを絶妙なコントロールでゴール隅ギリギリに決める内村さんらしい芸術的なゴール)で追いつき、その5分後に三上ンのゴール(相手GKとDFの連携ミスを突いてマエシュンが先に触ったボールが転がってきたところを押し込んだ三上パイセンらしいだっせえゴール)で逆転を果たしたにもかかわらず、後半アディショナルタイムに仕様書通りのようなバタバタっぷりから同点ゴールを決められたときは、アウェイの試合の再現かと思ったりもしましたね。まぁ結果としては引き分けに終わったわけですが、むしろ引き分けでも助かったというような気分でした。
実際、きっちり逆転したのであればそのまま逃げ切らなければいけなかったわけで、あと数分我慢すれば問題なく勝てていたというところでゴールを決められて追いつかれたのですから、そういう意味では札幌にとっては「負けに等しい引き分け」となるのかもしれません。しかし、絶対に勝たなければいけなかったのは順位が下の岡山のほうであり、そういう試合で先制ゴールを決めておきながら、1失点目はともかくつまらない連携ミスで逆転を許してしまって、最後の最後でやっと追いついたのですから、どちらかといえば痛いのは岡山ですよね。あのミスがなければ勝てていたわけですからね。まぁあのゴールがなければ試合展開も変わっていたでしょうから、一概にそうなるとは言えませんが。しかも相手にとってはただの1点以上のダメージのある三上パイセンのゴールです。あれですよ。抜群の切れ味を誇る日本刀で斬られたらまったく痛みを感じないそうですけど、なまくら刀だと余計に痛いというあれと、同じではないけど似ているかもしれません。
まぁそんなわけで、またしても3連勝ならず、おまけにホームでの連勝も無失点も途切れてしまったわけですけど、主力3人を欠いている中で引き分けというのは最低限の結果と言えると思います。ただこれからの終盤戦で、ヴィッセル神戸やジェフユナイテッド市原・千葉といった上位陣との対決も残されているだけに、ここで少しでも勝点を稼いでおきたかったのですが、とりあえずは主力を3人欠いた試合で岡山との差が詰まらなかったことをよしとすべきですかね。