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2013年9月13日

名前おぼえた。

2013年J2第31節
水戸ホーリーホック 1-3 コンサドーレ札幌
得点者:札幌/上原、フェホ、内村
     水戸/西岡

 週中の試合を申し分のない内容で勝利した札幌は、中3日で水戸ホーリーホックとのアウェイゲームに臨みました。ホームではそれはもう残念な試合内容で鈴木隆行のPK1発に沈んだのですが、アウェイのこの試合でそのリベンジと行きたいところ。もちろんリーグ戦の中でも重要な試合で、コンサドーレ札幌は目標としているプレーオフ進出に向け、現在6位の京都サンガFCとの勝点差はわずかに3。もっとも、札幌と同じ勝点44で並んでいるチームがあと3チームあり、その中にはこの水戸ホーリーホックも含まれています(あとの2チームはファジアーノ岡山とアビスパ福岡)。直接対決となるこの試合で負けるのは相当な痛手となります。逆に言えばここで勝てば大きなアドバンテージとなります。
 幸い、新助っ人フェホがフィットしてきたこと、そしてエース内村が好調を維持していることや、精神的支柱である河合主将も戦列に復帰し、そして前の試合では新加入のベトナムの英雄レ・コン・ビンが初出場で初アシストを記録するなど、ラストスパートに向けて少しずつ歯車が噛み合いつつある状況です。

 そんな感じで大事な試合で勝てたことは勝てましたし、開幕戦終了後以来の「貯金1」を手にすることが出来たわけなんですが…。何とも手放しで喜べない試合でしたね。もちろん最低限勝利を求められる試合で勝ったこと、加えて思うようにボールを運べない状況で、先に失点を許す悪い流れから逆転したのは今までから比べるといいことなんですが、やっぱりちょっとねぇ、後味は悪かったですよねぇ。もうそんなのとは別に、やっぱりフェホの一発退場にどうしても触れなければならないわけで。
 もともとあれだけの身長差があったら、少し腕を上げればヒジのところに相手の顔が来るのはしょうがないと思うんですよ。高くジャンプするためには腕を使って反動をつけなければいけませんから、腕を使わずに飛べというのは無理な話です。
 とはいえヒジというのは人間の身体でも硬い部分で、当たれば危険なのは確かですから、当たったらファウルと取られても仕方がないとも思います。ただ、それでも赤はないですよね。あれが赤なら鈴木隆行が上里にやったプレイも赤じゃないとおかしいじゃん。
 つーかいい加減、身体能力に秀でた外国人選手のプレイを簡単にファウルにするのってやめてもらえませんかねぇ。コンサドーレだけでもフッキやダヴィ、ダニルソンといった超人系選手は何人もいましたが、みんな理不尽なカードもらって泣いた姿を見てますよ。フェホはホントに泣いてましたけど。もっとも、中には紛う方ないラフプレイも確かに多くて、特にフッキの水戸戦での右ストレートとか、ダヴィの新潟戦でのヘッドバッドなんかは擁護のしようがまったくもってないんですけど、それでも正当なショルダーチャージで相手が吹っ飛んで自分のファウルにされたらやっぱりイライラはすると思います。ダニルソンはラフプレイなんてほとんどなかったはずですよ。ああ、バチーンはあったけどな、バチーンは。あれはすごかったですよね。ダニルソンは相手に触ってないのになぜかバチーンって音がして相手が倒れましたからね。そりゃ、そんなサイヤ人みたいな選手は退場になりますよね。存在自体が反則ってことですもんね。ってそんなわけあるか。

 まぁ水戸も前半PKでもおかしくないところを思い切り流されましたし、単純に下手くそなレフェリーだったというだけの話なんですけど、でもいい加減そういう先入観バリバリのジャッジをなくしていかないと、国際試合に出たときに「普段はもらえるはずのファウルがもらえない」なんてことになりかねないわけで、むしろ日本サッカーにとってマイナスだと思うんですけどねぇ。

 そんなわけでなんかもうムカムカしっぱなしの試合だったわけですが、ゴールシーン自体はどれも素晴らしかったですよね。試合終了間際に砂さんからのパスを受けた内村さんの見事なカウンターからのゴールは、フェホ退場で札幌サポーターにたまっていたフラストレーションを吹っ飛ばしてくれましたし(主に本間ざまぁ的な意味合いで)、フェホの逆転ゴールに至るパスを出したマエシュンの一連のプレイは色んなものが漏れましたし。でもやっぱり1点目が一番印象的ですね。なにしろ、右サイドバックの日高さんからのクロスを、左サイドバックの上原が決めたというのは、きちがいじみたサイドバックの好きな自分からするとたまんないゴールです。しかもあれを試合開始から76分の時点で2人とも同時に上がってくるわけですからね。まぁ当然後ろに河合さんがいるということも関係しているんでしょうけど、ああいうのは大好きですね。いや、もう、たまんねぇ。

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