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2013年9月 5日

その域に達していない

2013年J2第29節
ガンバ大阪 3-0 コンサドーレ札幌
得点者:札幌/いません
     ガンバ/西野、宇佐美、ロチャ

 まぁこんなもんでしょう。

 横浜FCにホームで勝利し、再び勝率を5割に持ってきた札幌。何度目かの「貯金」への挑戦となる試合は、折り悪く首位のガンバ大阪とのアウェイ戦でした。今季J2に降格してきたガンバは、アウェイに行く先々で「ガンバ特需」と言われるチケット完売状態を生み出し、その代償として勝点3を持って帰っていってるわけですが(札幌も現時点での今期最高入場者数はガンバ大阪戦の17,020人)、じゃあそのガンバのホームゲームはといえば、去年(J1)の平均観客動員数14,778人に対し、この札幌戦までの平均は12,985人。J2に落ちて観客も13,000弱まで減ったというべきか、それともJ2に落ちたのに13,000弱くらいまでしか減ってないというべきか。ちなみにこの試合の入場者数は12,449人でした。去年の札幌戦は15,000人くらい入ってたんですが…。

 で、この試合で札幌は前節出場停止だったチョソンジンや、怪我で欠場した宮澤が戻って、長期離脱の怪我人を除けばまぁ現時点でベストと言える布陣を整えてきました。相手は「J2にいること自体が反則ですから」と試合が始まった瞬間主審に全員カードを出されてもおかしくないレベルのガンバ大阪に対して、勝てとまでは言わなくても、少しは通用してもらいたいですし、少なくともだいぶ力の差を感じた第6節のホームゲームの時よりもその差が縮まったのを見せてもらえればなぁと思っておりました。
 結論から言えば、まぁまぁ成長できたんじゃないかという感じでしたね。前半なんて札幌のペースで試合を進めることができた時間が長かったですし。とはいえ、それでも結果として0-3というスコアは完敗と言えるもので、もう少し競った試合にはできたんじゃないかなぁと思わなくもなく。前半で…というか正確にはフェホが元気なうちに1点でも取れていればまた試合の流れは変わっていたんじゃないかと思いますし、また得点の予感の充分する内容ではありました。
 まぁ失点については…。宇佐美のゴールは宇佐美を褒めるしかないでしょう。杉山さん止められなかったかなぁという気もちょっとだけしますが、J2であんなシュート滅多に飛んでこないですもんね。なのであれは仕方ないとして、最初の失点はあんなところで不必要なファウル与えたのがよくない(しかも相手にはプレースキックの名手である遠藤がいる)ですし、3点目はロチャを完全にフリーにしてましたからね。
 まぁそれを含めたとしても、全体的には冒頭に書いたとおりやっぱり「こんなもん」としか言えないですかねぇ。後先考えずに前半から飛ばすしかなかった札幌と、二川や明神をベンチに置いておけるガンバとは比較になりませんよね。マゼラアタックでガンダムに挑むようなもん。しかも最後のほうはすでにマゼラトップを失ってる状態みたいな。それつまり丸腰じゃねぇか。
 ただ、タコ殴りにされるリスクを考慮した上でも、これまでの戦い方でガチンコ勝負を貫いた姿勢は評価したいのです。とにかく勝利最優先で「引いて守ってカウンター」なんて戦術も、やろうと思えばできたはず(それやって勝てたかどうかは別問題ですが)。あえてそれをやらずに、ガンバにガチンコ勝負を挑んで、それで主導権を握る時間もそこそこ作れたのですから、収穫がなかったわけではない…と言えるかどうかは、今後まだ残されている上位陣との対決次第ってところですかね。

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