2013年J2第27節
カターレ富山 3-1 コンサドーレ札幌
得点者:札幌/内村
富山/ソ、舩津、三根
うーん、3連勝と貯金の壁は厚いですねぇ…。
前節ホームで鳥取を下し、連勝で勝率を5割に持ってきた札幌。新助っ人フェホが満を持してスタメン出場と上位追撃の準備は整ったという矢先に、今まで一度も負けたことがない富山に完敗といいうのはちょっとショックが大きいですよね。業界風に言うとクーショツかいでー。まぁ今まで負けたことがないからといって、この先も負けることがないなんて保証は何もないわけですけど、さりとてプレーオフ圏内を目指していくのに、アウェイとはいえ19位のチームを相手にころっと負けるのはいただけないですよね。いだだけなさ度でいえば、かわいいからという理由でサラを逃がしたカツくらいのいただけなさです。
前節からさらにメンバーをいじってきた財前監督、先述の通りフェホがワントップでスタメン出場、トップ下に内村圭宏はいつもの通りで、サイドに三上陽輔と荒野拓馬、はまぁいいとしても、ボランチ上里一将の相方として入ったのは、宮澤裕樹ではなく砂川誠。ここがまず不思議でしたね。最初のほうこそ再結成したツービートくらいの噛み合わなさが目についた上宮コンビも、ここのところはよくなってきていましたから、あえて変える理由はない気はするんですけどね。考えられるとしたら宮澤のコンディションなのかもしれませんが、それだったらゴメスこと堀米悠斗を入れてもよかった気もします。まぁこの辺は外からはわからない事情があるのかもしれませんけど、ここが25分の失点につながっているんじゃないかと思います。
ソヨンドクのゴールは、そりゃあもうあれを止められるGKは少なくともJ2にはいないんじゃないかというすばらしいものでしたけど、実はあそこで上里がプレッシャーに行くのが遅れているんですよね。シュートを打つだけの時間を与えてしまったのは、上里が守備範囲をいつもより広く取らなければいけなかったのが影響していたんじゃないかと思います。
ただそれでも事故みたいな失点ではありましたし、その後も内容的には札幌が押していましたから、負けてはいてもそんなに気にはなりませんでしたし、後半17分に三上のベテランミドルをGKがはじいたところを内村が決め、同点に追いついた時点で、割と本気で勝ったと思ったんですよ。富山はここ9試合勝っておらず(5分4敗)、その間1試合で2点以上取れていませんでしたから。前半終了時点で0-1で逃げ切るプランでいたでしょうし、それが一気に崩れれば逆転も可能と思っていたんですが…。その後のチャンスをものにできないでいるうちに、32分にあっさりと舩津に決められて再び突き放されると、40分には三根にだめ押しとなるJリーグ初ゴールを許してジ・エンド。
財前監督はもともとあまり選手交代が得意なほうではないようですが、ご存じの通りコンサドーレは、倹約のためにアウェイの遠征人数を減らしていますので、選手交代で打てる手がきわめて限られてしまいます。河合竜二、古田寛幸、深井一希といった中心選手を怪我で欠いている中で、GKを除いた4人しかない枠であらゆる事態を想定せよというのも、新人監督にはちょいと厳しい要求な気がします。巨神兵もちょっと早すぎた感じもしますしね。