Jリーグでは7月19日から8月16日まで第2の登録期間を迎えます。Jリーグでは、シーズン中の選手登録は一部の例外を除き原則としてこの期間内でしか行えないため、各チームともここまで戦ってきた中で見えてきた問題点、弱点、笑点、庵点、支点、力点、作用点などなどを解決するための補強が行われる時期となります。どうでもいいけどこんだけ点を並べると「点」という感じがゲシュタルト崩壊を起こして火星人みたいに見えてきますよね。心底どうでもいいですけどね。
で、コンサドーレ札幌も、この登録期間のオープンを前にして新戦力の獲得が発表されました。6月から練習に参加していたブラジル人FWフェホ選手が新加入とのことです。練習参加時点では「フェリペ」という名前でしたが、加入に当たって登録名を愛称である「フェホ」としたとのことです。本名はフェリペ・アルメイダ・フェリックス・クヴァシャンチラーヅェ。非常に言いにくいというかまず間違いなく「フェリペ・アルメイダ・フェリックス・なんちゃらかんちゃら」で済ませられてしまいそうな名前ですね。アメリカのマサチューセッツ州にある「チャーゴグガゴグマンチャウグガゴグチャウバナガンガマウグ」という名前の湖を思い出してしまうほどですが、1985年4月20日生まれの28歳。サンパウロ州のイタニャエンという街の出身のようです。197cm92kgと、サッカー選手というよりはバスケットボールの選手のような体格ですね。
2004年にアトレチコ・パラナエンセに加入、すぐにポルトガルに渡り、G.D. Os Nazarenosというチームに所属。翌2005年はFC Pampilhosaに移籍、2006年はS.C.U. Torreense、2007年はOdivelas F.C.というチームでプレイしています。ポルトガルリーグの仕組みはあまりよく知らないのですが、最上カテゴリにスーペル・リーガ、その次に2部リーグに相当するセグンダ・リーガ、その下に3部リーグに当たるセグンダ・ディヴィゾン、4部リーグに当たるテルセイラ・ディヴィゾンと続くようです。そんでもって、セグンダ・テルセイラディヴィゾンは、ともにいくつかの独立したブロックリーグに分かれているようです。フェホがいた当時と思われる2004-2005年シーズンのNazarenosはテルセイラ・ディヴィジョン、2005-2006年のPampilhosaと2006-2007年のTorreense、2007-2008年シーズンのOdivelasはいずれもセグンダ・ディヴィゾンだったようです。ちなみにその時のNazarenosは2勝23敗9分という異次元の弱さで地域リーグに降格していました。
2008年からはロシアに渡り、ロシアプレミアリーグのPFC Spartak Nalchikというチームでプレイ。このあたりになるとさすがに試合記録も残っているのですが、この年は交代出場が多いながらもリーグ戦16試合に出場したようです(ゴールはなし)。翌2009年にはアゼルバイジャンリーグ1部のFK Bakuでプレイ(ナルチクからのレンタル)。ここではカップ戦で優勝、UEFAチャンピオンズリーグの予選2回戦でゴールも決めています。「ロシアリーグにいてチャンピオンズリーグでもゴール」というとなんだか「ロブソン」という単語が頭に浮かぶのですが、きっと気のせいでしょう。
2010年は同じくナルチクからのレンタルでブラジルのリオ・ブランコFCに行きますが、11月には再びポルトガルへ戻り、セグンダ・リーガ(2部リーグ)のleixoes S.C.に所属し、2011年はハンガリー1部のFerencvárosi TCに移籍、2012年はブラジルのNovorizontinoというチームでプレイしていたようです。調べるの疲れた。
しばらく練習に参加してましたから、どんなプレイヤーなのかは練習見学したサポーターからいろいろと情報が出てきていましたが、とりあえず今のところは「二日酔いで退団したテレよりはうまい」ということと、あとは「大きさの割にはあまり空中戦は得意ではない」ってところですかね。まぁ今の札幌の戦術だと、求められる役割は得点を量産というよりは(してほしいですけど)、前線でボールをキープして味方の上がる時間を作ること、言ってみれば2011年に札幌でプレイしたジオゴさんみたいな感じなんでしょうかね。
選手登録できるのが7月19日からなので、試合に出られるのは早くても7月20日の松本山雅戦からとなりますが、契約の前から練習生として参加していましたから、フィットするのも早いでしょう。活躍を期待したいですね。あとオモシロ人間かどうかも。