2013年J2第17節
横浜FC 0-2 コンサドーレ札幌
得点者:札幌/日高、前田
横浜FC/なし
日本代表戦の関係でJ1リーグが中断期間中なので、原則日曜開催のJ2もこれからしばらくは土曜日の開催が続きます。今節は横浜FCとのアウェイ戦。関東地方は例年より早めに梅雨入りが宣言されましたが、この日はキックオフ時点で21.7度、湿度30%という絶好のコンディションで行われました。
前節水戸にいいところなく敗れ、順位を15位にまで落としてしまった札幌。この辺の順位はだんご状態とはいえ、今のところは「中位グループの下のほう」という感じで、気を抜くといつの間にやら「下位グループの上のほう」といういささか微妙すぎる立ち位置に変わってきたりもするので、ここは踏ん張りどころです。もっとも、踏ん張らなくてもいい機会なんてそうそうありゃしませんけどね。
札幌のメンバーは肉離れで長く戦列を離れていた河合主将がようやくスタメン復帰。前節水戸戦でも途中からは出場してたのですが、やはりこの選手が最初からいるのといないとでは大きく違います。キックオフからわずか1分も経たないうちに、荒野拓馬がするすると抜け出してクロス。上里一将のシュートはGKシュナイダー潤之介に阻まれますが、このこぼれ球を砂さんが再びシュート…が相手DFに当たって跳ね返ったボールをすっ飛んできた日高拓磨が左足で豪快に蹴り込んであっという間に先制します。たくまではじまりたくまでおわる目にもとまらぬ早業で、投げる手裏剣ストライクとかそんな感じ。
さらに10分には、上里が身体を張って出したパスを荒野が受け、DFを充分に引きつけてどフリーのマエシュンにパス。これをマエシュンが狙い澄ましてまた抜きゴールを決めて、序盤で札幌が2点をリードしました。
とはいえ結果だけ見れば完勝なんですけどねー。内容的には手放しでほめられたもんでもなかったですねー。もちろん得点時の流れは文句のつけようもないのですけど、やっぱり追加点が取れなかったということを大いに反省すべきだと思うのですよね。こっちが3点目を取ってしまえば、割と早い段階で勝負はついていたように思うんですけど、それができてればこの順位にはいないってことでしょうかね。逆に言えば上を目指すならやっぱり取るべき時にキッチリ取る、出られる合コンには全て出ろということなんでしょうけど、まぁ選手たちも別に取りたくなくて取ってないわけではないと思うのですけどね。そりゃできることなら決めたいけど、いざ合コンに出て場を盛り上げるところまではできても、2人で退出までには持って行けないといった感じでしょうか。フィニッシュの精度も含めて技術とメンタルも上げていかないといけないところだと思います。
そんなわけで、相手のシュートミスやGK杉山の好セーブに助けられたという感じで、まぁその杉山さんも一方ではいつもの杉山さんだったりで、これはもうそういうものだと思ってしまうほかはないんじゃないかと思うのです。実際のところ、ホスンが完全復帰すれば正GKの座はホスンになるとは思うのですが、ホスンもまぁもともとムラッ気の強いゴールキーパーではありますからね。しかも1年以上のブランクがあるわけですから、復帰しても試合勘を取り戻すまではチョンボやらかしたりすることもあると思うのですよ。なのでまぁ、ここはもう「そういうもんだ」ということにして、いっそ逆にそれを「いつでもハラハラドキドキ! 退屈な日常に飽きたら是非コンサドーレの試合へ!」みたいに売りにしてしまうのもひとつの手ではないでしょうか。ないですよね。はい。
ということで、一応この試合は2-0のままで勝利。ただ、復帰したばかりの河合主将がこの試合前半のみで交代。前半だけで2点をリードできたための温存かと思いましたが、再び同じ箇所を痛めてしまったようで、またしても長期離脱を余儀なくされることになりました。チームにとっても非常に痛いアクシデントですが、ここはじっくり治してもらって、シーズン後半のキツい時期に颯爽と戻ってきてくれるくらいの感じでいてもらったほうがいいでしょうね。その場合はコント赤信号の渡辺正行みたいに「待たせたな!」と言ってもらえると、こちらとしてはたいそう助かります(何が)。