2013年J2第14節
モンテディオ山形 0-1 コンサドーレ札幌
得点者:札幌/岡本
山形/なし
22チームホーム&アウェイ総当たり、全42節で行われるJ2も、この試合でちょうど3分の1が終了することになります。その第14節は、アウェイでモンテディオ山形との試合。2008年に初のJ1昇格を果たし、2009年から戦いの場をJ1に移していた山形は、予算の少ない中でそれでも健闘を見せてきましたが、残念ながら2011年に最下位となりJ2に降格。2012年もシーズン終盤までプレーオフ圏内をキープしていたものの、最後は息切れして10位でフィニッシュしています。
そんな山形とは札幌は久しぶりの対戦となります。山形がJ1昇格を決めた2008年は札幌がJ1で異次元の弱さを見せ降格、山形とは入れ違いの形となり、山形がJ2に降格した2011年は札幌がJ1に昇格してまたしても入れ違いとなったため、2007年以来実に7シーズンぶりの対戦となります。昔は毎年のように戦っていたのに、僕たちいつからこんな風にすれ違うようになってしまったのだろう。憶えているかい。あの頃はまだ仙台くんや鳥栖くんがいたんだよ。
そんなわけでお互い7年ぶりの再会となるわけですが、最後に会った時のメンバーで今も残っているのが札幌が砂川誠と上里一将、山形は秋葉勝の3人だけ。都会の暮らしにもまれてすっかり変わり果ててしまった2人。お互いどうしていいかわからずに何となくぎこちない空気が漂っていた試合を決めたのは、2007年に入団した岡本賢明でした。
良く言えば多くの選手にチャンスを与える、悪く言えばメンバーの固定ができない札幌は、この試合も前節とは大きくメンバーが入れ替わりました。右サイドバックが上原慎也から小山内貴哉に替わり、ボランチには上里が復帰。トップは横野純貴に替わって前田俊介、サイドも神田夢実から砂さんへ。ケガなどいろいろな事情はあるにせよ、前節スタメンだった選手が次節にはベンチからも消えているというのはめまぐるしいですよね。古き良きジャンプマンガではキャラがいつの間にか消えているのはよくある話ですけど。あと特筆すべきは、グロインペイン症候群で長く戦列を離れていた日高拓磨がベンチに復帰。ジャンプマンガで言えば「俺を忘れてもらっちゃ困るぜ」「ゲゲーー!お前はーーーーっ!とかそういう感じ。きわめてどうでもいいですけどね。
さてお互いチャンスを作りつつも決定打に至らないこの試合、前半24分に荒野が相手から奪ったボールを岡本へパス、このボールをふわりと浮かせる、いわゆる「ちょこざいなシュート」が決まり先制…したまではよかったんですけど、前半34分には小山内貴哉が負傷して上原慎也に交代。今日も今日とて負傷退場です。こう次々と戦士が斃れていくとかジャンプマンガじゃないんだからやめてくれませんかね。
まぁその後は特に何かすごいことがあったのかというと大して何もなくて、結局札幌が虎の子の1点を守りきって勝ったんですけど、どうなんでしょうかね。2点目3点目を入れられたチャンスがあったのを決められなかったとも言えるし、失点しそうな場面で踏ん張ったとも言えるし、いまいち評価に苦しむ試合ではありましたね。
その中でも特筆すべきは後半42分にヤスとの交代出場で久しぶりにピッチに立った日高。ゲームキャプテンを務めていたヤスはキャプテンマークを日高に託したのですが、本人曰くキャプテンマークを巻いたのはサッカー人生で初めてだったそうです。その記念すべき人生初のキャプテンマークはサカサマでした。岡本くんがサカサマに巻いていったためです。
あとは荒野が履いていたスパイクのヒモが切れるというアクシデントもありましたが、ジャンプマンガ的には「靴ひもが切れたら仲間の誰かが死ぬ」というのがパターンなので、何事もなくて良かったです。でも、替わりのスパイクを受け取るのにピッチをショートカットして歩くのはやめたほうがいいと思いました。