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2004年1月27日

うる清野つら

 というわけでほとんどのコンサドーレサポーターにはさほどの驚きをもたらさなかった和波の神戸移籍。以前から移籍を示唆しておりある程度予想の範囲内ではあった上、サポーター間では「好不調の波が大きい」、言い換えれば「たまにすごいことをするけどダメな時はてんでダメ」と見事なまでに評価が一致している選手が一人出て行ったくらいでは、1999年の吉原宏太に始まり、2000年はエメルソン、2001年が俺王様、2002年に山瀬功治、そして去年の今野泰幸と、核となる選手の移籍が5年も連続したチームのサポーターにとっては屁のつっぱりにもなりませんよ。
 とはいえ、実際問題として和波が抜ければ所属選手が一人減るというのは、小学生はもちろんオレにすらわかることです。和波の抜けた穴自体は、まぁいい時と悪い時を平均すれば決して埋められない穴ではないとしても、城福強化部長も言っている通り「4人しかいないFWの補強が優先」となるのは当然でしょう。ただでさえ4人しかいないFWのうち、ルーキーの斉川はケガのリハビリ中ですから、実質3人しかいないわけですからね。
 そんで人数的なことにも加えて問題となるのが高さ。4人の中で一番背が高いアイカーですら179cm、他のメンバーも岳也が175cm、斉川173cm、新居に至っては精一杯ゴマかして170cmですから、高さ面ではどうしても不利になるのは否めません。確かに2000年はちびっ子2トップでJ2優勝を果たしましたが、それもエメルソンという高さ面での不利をカバーしてあまりある人間ではない何かがいてこその話。ケガであまり活躍出来ませんでしたが、一応高木琢也という高さのオプションもありましたしね。そういうオプションがないとわかっているならば、相手チームも対策は立てやすいでしょう。
 まぁそんなことはフロントもとっくにわかっているでしょうが、だからといって単に高さがあればいいと言うわけではありません。それでいいならソダンは今頃ディフェンスやってないでしょう。高さがあってうまい選手はどこのチームだって欲しがるパーツです。高さのあるストライカーが必要だとわかっていながら今まで放置されていたのは、単純に札幌が獲得出来るような選手の中に的確な人材がいなかったということなのでしょう。

 そんな欠けていたピースを埋めるべく、現在一人の元Jリーガーがテスト生として札幌の練習に参加しています。その男の名は清野智秋22歳。身長182cmという恵まれた体格を持つ彼は秋田商業高から名門ジュビロ磐田に入団、U-19日本代表にも名を連ねて将来を嘱望された選手でありながら、累計で一千万円とも言われる多重債務で解雇された選手です。その「Jリーグの千昌夫」がヤンツーのつてでテスト生となり、グアムキャンプにも帯同するという話。
 磐田退団後は東海社会人リーグの静岡FCで得点王。ヤンツーの評価は「スピードがあり、個人で打開でき、高さもある。ボールテクニックは非常に高く、右足のシュートはかなりいい(日刊スポォツ)」とかなり高いようです。「能力が高ければ多少の気性難には目をつぶる」といういかにも札幌らしい補強(まだ獲得すると決まったわけではありませんが)ではありますが、頑張って正式契約を勝ち取ってください。借金だって桑田真澄に比べりゃはした金だ。

 その他めぼしい話題としては、今季からクラブは特別指定選手制度をめいっぱい活用するということですかね。今年は札大、道都大という北海道の大学サッカーの両雄の選手を強化指定するようです。まぁ単純に考えて今年のトップチームは人数は少ないですし、札大や道都大はコンサドーレにも勝ったことがあるチームですから、大学生だろうが家事手伝いだろうが現在の選手たちに見劣りするとは言えないでしょう。
 そんなわけで今年の強化指定選手候補として、現在3年生(今年4年生)の札幌大MF斉藤勇志選手と、道都大DF権東勇介選手の2人が札幌の練習に参加しています。どんどん練習してどんどん試合に出てもらいたいもの。つまり権東、権東、雨、権東です。
 去年の札大と道都大の主将だった河端と鎌田を獲得し、今年は両大学の新主将を強化指定。今までの反動が城福部長に主将集めをさせているのではないかとちょっと心配です。

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