昨日から全体練習が始まり、ヤンツー体制下で新たなスタートを切ったコンサドーレ札幌ですが、その矢先の本日、韋駄天こと和波智広がヴィッセル神戸に1年間の期限付き移籍をしたとクラブから発表がありました。キックオフパーティーにて今季の背番号も発表され、他のチームもそろそろ動き出す時期まで来ての突然の移籍。もちろんJリーグのルール上は何も問題はないのですが、和波の移籍は事実上なくなったものと思われていただけに、あらまぁビックリといった感じです。
しかも移籍先は当初噂されていたガンバ大阪ではなく、経営母体が替わって何かと話題のヴィッセル神戸。それまでコンサドーレと同様特定の親会社を持たず、コンサドーレと同様多額の累積赤字を抱えて昨年12月についに民事再生法を申請、つまり倒産し、その後インターネットショップの最大手「楽天市場」を経営するクリムゾングループに引き取られたチームです。クリムゾングループのCEOを務める地元・神戸出身の三木谷浩史氏は、総資産600億円以上と言われ長者番付にも名を連ねる大富豪であることから、チーム消滅を免れたどころか一気にお金持ちクラブの仲間入りすら可能となったわけで、マスコミは神戸がリバウドを獲るだとかバッジオを獲るだとか藤田俊哉を獲るだとかもっとビタミン摂らなきゃねとか好き放題騒いでいます。
その信憑性はともかくとしても、事実としてヴィッセル神戸は親会社のない貧乏生活から、一気にお金持ちの親会社が出来たわけです。これで引き取られた先で意地悪でもされればまさにリアルキャンディ・キャンディとなるわけですが、そのクリムゾングループの有り余る資金力を背景に獲得したのが和波というのもまたあらまぁビックリといった感じです。しかもレンタルだし。まぁいくら親会社がお金持ちだからといっていきなり成金にはなりませんよということなんでしょう。同じ孤児院クラブの札幌としては複雑な感情ではありますが、まぁ単純に西谷の穴を埋めるってことだと思います。埋まるかどうかは別として。
まぁそんなこんなで札幌はまた1人選手が減りました。健作もまだリハビリ中ですから、左サイドはかなり手薄になると思いますが、まぁ手薄なのは今に始まったことではないですし、いってみれば全てのポジションが手薄なんですから、もう今更どうだっていいや。遺された人たちで頑張るしかないですね。
それと今季限りで札幌を退団するいのっちこと井上敦史が、JFLの横河武蔵野FCへ移籍することになりました。活躍を祈ると同時に、横河の試合も見に行って、甲高い声で「クリアー!」と叫びながら自分でパンチングするいのっちを堪能したいと思います。