さて本日は今年もっとも重要なトーナメント、高円宮杯全日本ユース選手権U-15、すなわちオレなりの天皇杯決勝戦・コンサドーレ札幌ユースU-15対東京ヴェルディジュニアユースの試合が聖地・国立霞ヶ丘競技場にて行われました。断腸の思いで出社していたオレの代わりに送り込んだ斥候(=カミさん)からのメイルが頼りだったわけですが、前後半70分(35分ハーフ)を戦い0-0のまま決着がつかず、延長戦に突入するも開始早々にコーナーキックからの混戦から決められてしまいVゴール負け。悲願の全国制覇はかないませんでした。
でもまぁ、本当によく頑張りました。破れはしましたけど、2年連続での決勝進出は胸を張っていい結果だと思いますし、今年のJユースカップや高円宮杯では不調でしたけど、U-18も近年コンスタントに好成績を挙げています。この世代では大会での勝敗は最優先事項ではないですけど、もはや札幌は強豪とまではいかなくとも、少なくとも弱小チームではなくなったと言っても過言ではないでしょう。もちろんユースに限ればの話ですが。
来年は、「トップのためにも頑張る。これからもずっと札幌でやります」と頼もしいコメントを遺している岡揚一主将やU-15日本代表長沼恭平くんら8人もの選手がU-18に昇格するそうですので、もっともっと成長していってもらいたいものですね。そういえば今野の移籍金でユース選手の寮なんかも出来るという話ですね。その際には是非その寮にゴンザレスパレスと名付けてもらいたいです。
さて肝心のトップチームは、昨日ようやく柳下新監督の就任が発表されました。当初は柳下氏から監督就任の内諾を得ながらも、現在氏が監督を務めるジュビロ磐田が天皇杯を戦っている最中のため、就任の正式発表は天皇杯終了後という話でしたが、昨日磐田が清水エスパルスとの天皇杯準決勝に4-2で快勝し、元旦の決勝まで駒を進めたため、年内には発表したかったのか、それともいい加減待ちきれなくなったのか、天皇杯終了前の段階での正式発表となりました。
柳下新監督は東京農大から磐田の前身であるヤマハ発動機に入団以後、プレイヤーとしても引退後の指導者としてもジュビロ一筋。サテライトコーチやユース監督、トップチームコーチを歴任し、今年からトップチームの監督を務めています。今季磐田はリーグとリーグカップでは無冠に終わったものの、このままいけば「天皇杯優勝監督」という肩書きがつく可能性が高く、札幌にとっては実績はもちろんこれからやるべき仕事の面においても適任と思われる人材ではあります。
しかしまぁ、そんな「生え抜き」の指導者である柳下氏が磐田を退団したのは、なにやらクラブともめたみたいですが、それでもそんな人材を一本釣りしちゃっていいのでしょうか。つうかその見返りが洋平と板長でいいのでしょうか。なんとなく血を吸ったお礼にかゆみの素を置いてくような気もしますね。
というわけで話を戻すと、柳下監督は2年契約とのこと。巷ではJ1が2005年シーズンから18チーム1シーズン制になるとかいう話ですが、それもたとえるならば普通の受験生にとって東大医学部の定員が増えたようなもので、だからどうしたというぐらいの話だと思って、じっくりチームを作るほうを優先してもらいたいと思います。
まぁとにかく監督が決まって一安心といったところですが、全てを監督任せにして変えてもらおうとは思わず、選手もクラブもサポーターもまず自分たちが変わろうとしないといけませんね。とりあえず菊池桃子がラ・ムーに変わるくらいの変革をしてみましょうか。