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お気遣いサッカー

2019YBCルヴァンカップグループステージAグループ第4節
V・ファーレン長崎 3-6 北海道コンサドーレ札幌
得点者:長/イジョンホ(43’)、畑潤基(62’)、吉岡雅和(79’)
札/鈴木武蔵(5’、48’)、オウンゴール(39’)、福森晃斗(44’)、早坂良太(49’)、キムミンテ(74’)

前節は湘南ベルマーレを相手に圧勝を飾り、リーグ戦でもセレッソ大阪、横浜F・マリノス相手に2連勝と、三連敗の思い空気を吹っ飛ばした感のある札幌は、今節はV・ファーレン長崎とのアウェイ戦です。

ホームでの試合ではスコアレスドローだったものの、どっちがJ2だかわからないくらいアウェイの長崎に主導権を握られ、相手の決定力不足とGK菅野孝憲のPK阻止がなければ普通に負けてた試合でした。

湘南戦でも5人のレギュラー選手を使いましたが、今節は前節負傷退場したルーカスフェルナンデスと、普段であれば「若いんだから多少の無理は利くだろ」という社畜理論でこき使われる菅大輝がスタメンから外れた代わりに、新しく進藤亮佑が愉快な仲間に加わっています。

単に怪我人が多くて試合に出られるメンツが足りない上に、学徒動員しようにもネコタク(金子拓郎)くんも高嶺朋樹くんも全日本大学選抜のキャンプに呼ばれているため、それもかなわず。それでもベンチにいるメンバーにスタメンを任せるほどの冒険もしたくないということなのでしょう。控え組にはいっそうの奮起を望みます。

長崎は昨年勝点30と大健闘を見せながらもJ2降格となりましたが、相次ぐ主力の流出でJ2で現在10位となかなか上位に食い込むことができません。その流出のうち一番大きいエースストライカー引き抜きを敢行したチームのサポーターが言うのも何ですが、やはりJ2は魔境ですね。文句は浦和レッズさんにどうぞ。

まぁそんなわけで、このくらいの相手であれば半分レギュラーの札幌がブイブイ言わせることができるようで、前半5分に白井がゲットしたPKを鈴木武蔵がきっちり決めて先制すると、39分には左右に揺さぶった上でオウンゴールを誘発し追加点。今日も楽勝かと思ったら前半終了間際にイジョンホに決められて怪しい雰囲気を醸し出すものの、その直後に福森晃斗が豪快なミドルシュートを叩き込んで突き放し前半終了。

後半は開始早々に鈴木武蔵が自身のこの試合2点目、チーム4点目のゴールを挙げると、そのわずか1分後に早坂良太が5点目を決め、ほぼ試合の流れを決定づけます。

しかし、このまま楽勝ムードを楽勝で終わらせないのが我らが北海道コンサドーレ札幌。後半17分に菅野孝憲が、蹴ったバックパスのクリアをフォアチェックをかけに来た畑潤基に当ててそのままゴールインさせるというオモシロゴールを演出して5-2。後半29分にはセットプレイからキムミンテのゴールで6点目を取った後も、見事な崩しからきれいなゴールを決められて3失点目。自チームのサポーターには大量ゴールを見せつつ、鈴木武蔵を育ててくれた上で平日の夜にわざわざ集まってくれたホームチームのサポーターへ気遣いを忘れない、奥ゆかしさを見せたのでした。

長崎戦後の札幌さん