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勝点1ゲット

2018年明治安田生命J1リーグ 第2節
セレッソ大阪 3-3 北海道コンサドーレ札幌
得点者:セ/杉本健勇(27’)、高木俊幸(43’)、柿谷曜一朗(72’)
札/チャナティップ(62’)、深井一希(69’)、進藤亮佑(79’)

かつて、金曜日は「花金」と呼ばれていました。

「花金」とは「花の金曜日」の略です。かつては今のように週休二日は当たり前ではなく、土曜日も出勤が当たり前(土曜日は午前中出勤、いわゆる「半ドン」の会社がほとんど)でしたが、1990年前後くらいから、週休二日制の企業が多くなってきます。

土曜日が休みで早起きしなくてもいいとなると、その前日の金曜日は夜更かししても大丈夫です。SMAPの歌にそんな歌詞がありましたが、まさにそんな感じ(あれは2005年の曲ですが)。折しも時代はバブル絶頂期。遊ぶ金もたんまりあったことから、サラリーマンにとって「金曜日の夜」は特別なものだった…らしいです。我々の世代が大学を出る頃に合わせてバブルが崩壊したので、そんな時代知りませんけどね。

オイルショックとともに高度経済成長期が終焉を迎えたあたりで世に産まれ、学生時代は過酷な受験戦争を強いられ、社会に出た途端にバブル崩壊とリーマンショックによる「失われた20年」に突入、この先リタイアする頃には、少子化で現役世代のお荷物にしかならない(つまり、切り捨てにあう)ことが確定しているのが、我々団塊ジュニア世代です。皆様いかがお過ごしでしょうか。

そんな暗い話とはまったく関係がないのですが、第2節のセレッソ大阪対北海道コンサドーレ札幌は、「フライデーナイトJリーグ」として開催されました。

前節サンフレッチェ広島とのアウェイでの開幕戦を落とした札幌ですが、今節もアウェイ戦です。相手は昨季ルヴァンカップと天皇杯の二冠を制しているセレッソ大阪です。去年の対戦成績は1分1敗、アウェイでは3点取られて負けているので、あまり分がいい相手ではありません。

そんな強豪チームを相手に、ペトロビッチ監督は今節も開幕戦と同じメンバーで臨んできました。負けはしても「このままで良い」ということなんでしょうか。スターティングメンバーの平均年齢は24.18歳(たぶん)。去年の開幕戦のスターティングメンバーの平均年齢が27.18歳なので、だいぶ若返っていますね。

もちろん若ければいいってもんでもないのですが、長い目で使って徐々に肉付けしていく方針なのでしょうね。つまり、若くて切れ長の目で肉感のあるのが最高というわけだ。何言ってんでしょうね。

開幕戦後も地元では練習できないため、相変わらずキャンプ継続中の札幌、やはりメンタル的にもフィジカル的にもキツいのか、いまいちピリッとしません。パスミスなどで変な奪われ方をしては相手に攻め込まれるしょっぱい、というかすっぱい展開です。

前半27分にGKソンユンのうっかりパスからピンチを招き、最後には杉本健勇に決められ先制を許す苦しい展開。早めに追いつきたい札幌ですが、エースストライカーのジェイも、ベストの状態ではないのか、去年なら決めていたようなシーンでも枠を外すなど、やっぱりいまいちな感じ。逆に前半終了間際の43分、そのジェイが奪われたボールを繋がれ、最後は高木俊幸に決められ、2点の差を付けられて前半を終了します。

前半終了時のコンサドーレサポーターの表情

去年も開幕からのアウェイ連戦で2連敗してるので、あー今年もこんな感じかーやっぱりホーム戻ってからが勝負だよねーほんと2月開幕やめてくんないかなーあと開幕早まった分どっか9月に降格して仲間になってくんねーかなーなどと半分諦めながら思ってたのですが、後半はびっくり展開が待っていました。

後半17分、三好からのクロスをチャナティップが頭で合わせてゴール。タイ代表のティーラシンがタイ人のJ初ゴールを取ったのを目の前で見ていたからか、今までよりもゴールを狙う姿勢が見えてきてはいたのですが、J初ゴールは意外にもヘディングの得点でした。

そして後半24分には、セットプレイ崩れからの駒井のダイレクトクロスを深井一希がドンピシャで頭で合わせ同点。深井もこれがプロ初ゴール。

0-2から追いついてノリノリの札幌ですが、その3分後にカウンターから柿谷曜一朗に決められ、再びリードを許してしまいました。ボールを奪われた時点で札幌はミンテしか残ってないという「ザ・前掛かり・オブ・前掛かり」で、襲いかかるのは杉本と柿谷。そりゃあ間違いなく決めてくるよなというシーンでした。オレがミンテの立場だったら人間不信になって、一人で冬キャンに行くレベル。

しかし、この時間あたりからセレッソの運動量が目に見えて落ち始め、コンディション的にはキツいはずの札幌のほうが攻め込む時間が長くなります。後半34分、右サイドからのコーナーキックに進藤が頭で合わせて、こちらもJ1リーグ初ゴールで、再び同点に追いつきました。

その後は逆転のチャンスがありながらも、決めきることができず3-3の引き分け。攻撃力の高いセレッソが相手とはいえ、3失点もしたらそうそう勝てないよなとは思いつつも、アウェイで3点取ったことは前向きに捉えて良いかと思います。

後半終了時のセレッソサポーターの表情

なお、殊勲の同点ゴールを決めた進藤選手、試合後のインタビューで「とりあえずベンチに行ったんですけど、誰も来なかったので、ちょっとそこはしっかりして欲しいと思います」と、祝福が足りなかったことにたいそうご不満の様子。まぁ進藤だからね。しかたないね。

北海道では春の訪れどころか死者まで出るほどの大雪に見舞われており、第2節が終了した時点でもまだ札幌には帰っていません。7日にはまたルヴァンカップのヴァンフォーレ甲府とのアウェイ戦がありますので、札幌に戻るのはその後かと思われますが、ここまで来ると「疎開」といったほうが正しい気がしてきますね。