明治安田J2リーグ第3節(2025年3月2日・維新みらいふスタジアム)
レノファ山口FC 2-0 北海道コンサドーレ札幌
前節を落とした時点で「こりゃ3連敗も割とけっこうな確率であり得るな…」と思ってなかったわけではないんですが、できれば当たってほしくなかったこの予感。ここ2戦に比べれば内容自体は良くなってはいるものの、それが慰めになるかとなると微妙って言うか全然慰めになるわけもなく、フラれて落ち込んでる人に「もっといい人が他にいるよ」って慰めるようなもんで、フラれた側としては「だったらその『いい人』とやらを今すぐここに連れてこいやああああああああああああああああああ!」なんて言いたくもなります。
こうなると、開幕前にやった「バーベキュー先取り」という新しい概念も、今から考えれば壮大な前フリだったような気がしてなりません。先にバーベキューさえやっておいたんだから、もう何も怖くない。
さて。
一向にチームの調子が上がらない中、悪いことにここに来て怪我人も増えてきてしまい、カッツことMF田中克幸と、カンタローことMFフランシスカンの負傷離脱が公式発表され、またミン様ことDFパクミンギュと、りょーちんことMF青木亮太の2人がベンチ外。アナウンスこそ今のところないものの、チーム内の序列や実力的にいきなりベンチからも外れることは考えにくいので、おそらく怪我か何かでしょう。開幕前に怪我をしたらしいFWアマドゥさんは復帰しましたが、FW白井くんはまだかかりそうで、結局今年もこうなるんですね…。
怪我人もそうなんですが、守備の不安定さの解消は、もう少し時間がかかりそうですね。開幕から我々に立ちはだかる「サイドのスペースをどうケアすんの問題」は今のところ解決できないまま。今ならたぶんあのスペースでジンパだってできるんじゃないかと思います。
このあたりはミシャ式ってよりかはそもそも3バック採用の構造的な問題ではあるのですけど、当時を思い出したのかカカオくんもとーやももう辛抱たまらんみたいな感じでガンガン上がってたんで、余計に「誰がケアするのよ?」というシーンが多かったのも確か。右のドゥーくんに常に2枚当たってるので、比較的空いてる左を使いたいのはわかるんですけど、左サイドのケアマネージャーだったスガちゃんはもういないじゃない。ヒロムは縦を切っとけば中に入ってそこから先がなくて、結局細かくつなごうとしてかえってドン詰まる悪循環。キミは抜けるんだから抜いてほしい。
そんな感じで、攻めの時はまぁまぁ人数をかけられるのでいいとしても、奪われてカウンターとなると、広大なスペースをレオさん一人で見られるはずもなく、そもそもレオさんはそんなに足が速くないのでカバーの範囲も狭いですし、守り方などを見ても本質的には中盤の選手なんですよね。なので高嶺くんが戻って対応するシーンも多かったのですが、そこで止められたとしても球出しの位置が低くなるので、なかなか押し返す勢いが出せない感じでした。うまくいかんもんですねぇ。
チェックやアマドゥさんが入った後半はそこそこ見所はありましたが、打つシュートのすべてが枠外とかクロスバーとかで、得点には至らず。シュートを打てば確実に決まるなんてことはないので、そういうシーンを何度も作ることこそが「攻撃的」だと個人的には思うので、チャンスを創出できたことについてはポジティブに捉えたいとも思います。
ただ2点差をひっくり返すには時間が足りなさすぎ。怪我明けのアマドゥさんはともかく、チェックも代表活動で合流が遅かったこともあってあまりコンディションが上がってないというのがベンチスタートの理由のようですが、もう少し長い時間見たいと思わせる2人でしたね。あと2年目のシドくん原くんコンビも、現状ではスタメン候補というよりは後半投入の「攻めだるま作戦」が主な役割となるでしょうが、ゴールに向かう姿勢は悪くなかったと思います。
そんなわけで、開幕アウェイ3連戦という宗敵の陰謀による過酷な日程の結果は、0勝3敗0得点7失点という、考えられうる限りの過酷な結果にて終了。重い重いハンデを抱えて札幌に戻ることになったのでした。