明治安田J2リーグ第1節(2025年2月16日・レゾナックドーム大分)
大分トリニータ 2-0 北海道コンサドーレ札幌
はい、負けました。
なんとなーく、「負けるとしたら、がっつり守られて攻めあぐねてる間にセットプレーとかからポコンとやられるだろうなぁ」なんて思ってたそのまんまの試合で。J-POPの歌詞風に言うと、こんな感じですね。
自分らしく生きれば うまくできると思っていたよ
君がどんな気持ちでいるのか 気づけないまま
取り返しのつかない過ちに 振り向けばそこに有馬
ああ有馬
さて。
スタートダッシュが大事、とは言いますが、過去昇格したシーズンも含めて、札幌が開幕からイケイケドンドンだったことなんてほとんどなかったわけで、本当にコンサドーレは開幕に弱いなぁというのは改めて感じましたね。
年明けからほとんど地元には戻らずにずっとキャンプでトレーニングというのは、我々が思っている以上に大変なんだと思います。肉体的にはともかく、精神的に。老害サポには有名な話ですが、かつて札幌を率いていた岡田武史監督が、札幌のクソ長キャンプについて、「長いことキャンプやってるとみんなだんだんとおかしくなってきて、わけのわからないことを言い出したりするやつが出てくる」というようなことを言っていたことがあります。「わけのわからないことを言い出すやつ」っていうのは、ひょっとしたらもとからわけのわからないことを言っていたのでは? という疑念はさておき、家族と離れてプライベートもへったくれもない生活を2ヶ月近くも続けるのですから、我々が思っている以上にキツいと思います。
コンディション的に単純に動けてない…というよりかは、頭が身体についていけてない感じ。要するに判断がコンマ数秒遅くて、なんとも「いつもの開幕戦」だなぁという印象でした。毎年開幕時期はこんな感じですが、加えて監督交代したシーズンの最初の試合って勝ててないんですよね。シーズン途中で指揮を執ったバルバリッチ監督やヨモさん(四方田修平監督)は別として、勝ったのってたぶん2013年のザイー(財前恵一監督)くらいのはず。ノブリン(石崎信弘監督)もみうみう(三浦俊也監督)もミシャ(ミハイロペトロヴィッチ監督)もみんな負けてるし、ヤンツーさん(柳下正明監督)も引き分けでした。
なので、毎年言われる「札幌に帰ってからが開幕」というのも、割と真面目な話だったりするわけです。問題はその札幌に帰るまで少なくとも3試合を消化しないといけないことなんですが。
試合内容としても、ミン様や高尾くんが全然上がってこないしスゲさんもあんまりペナルティーエリアから出てビルドアップに参加しないのがどうにももどかしくもあったのですが、それはたぶんだいぶ前任者に毒されているから思うことであって、両サイドのCBがどっちもダーッと行って奪われて慌ててダーッと帰ってくるような、常時スクランブルみたいな狂気のサッカーを普通だと思ってはいけないですね。
それでも、ジョルディやゴニといった高さと強さのある選手がいるんだから、サイドに蓋されているならもっとアーリー気味のクロスを上げても良かったんじゃないかとか、もう少しやりようはあったんじゃないかというのは思いますが、その辺のやり方の整理もあんまり上手く行ってなかった感はあります。直接チャンスには繋がらなくても、紛れの多い展開にすれば、相手だってミスをする確率はJ1よりも高いのだし。まぁその紛れでミスしてまんまと決められたのはこっちなんですけど。
別に綺麗に勝とうなんてしなくていいんですよ。悪いなら悪いなりに勝点を拾っていく、そりゃ何の脈絡もなくゴール獲ってくるようなやべーFWがいれば話は別ですけど、そういう選手なんていないし、宮の沢の隣の公園に生えてたりするわけでもないのですから、昨日みたいな試合でも、最低でも引き分けに持ち込むようなことができないと、昇格なんてできっこないんです。一方で「君たちそんなもんじゃないだろう」とは思いますので、改めて「J2とはこういうところ」というのを認識した上で、今できるベストなプレー、ベストな選択をすることが大事かな、と思います。反省はしても引きずってはいけない。
ちなみにどうでもいいですけど、この試合のDAZNの実況と解説の方が高尾くんをずっと「カカオ」と同じ発音をしていたのが気になって、このままだと高尾くんの顔を見るたびに名前が「カカオくん」になってしまう呪いにかかってしまいそうです。実況自体は聞きやすくてとても良かったのですが。