「借りパクするためにレンタル選手を獲ろう」なんて戯れ言のせいではないでしょうが、昨日、新しいブラジル人選手の期限付移籍での加入発表がありました。ルヴェルデンセ(マット・グロッソ・ド・スル州リーグ1部、全国3部)に所属するFWドウグラス・オリベイラ選手が、北の大地にやってきます。
ドウグラス・オリベイラ、フルネームでDouglas Felisbino de Oliveira選手は、1995年1月16日生まれの25歳。188cm88kgという大型ストライカー、らしいです。名前だけは日本で大活躍しそうな感じがしますね。
しかしながら、これまでの実績はあんまりパッとしない模様。ブラジル全国1部の古豪・コリチーバの下部組織から2014年にトップチームデビューしたものの、6試合に出場して1ゴールを上げた程度で、その後リオ・ブランコ(パラナ州リーグ1部)やペロタス(リオ州リーグ2部)といったチームをレンタルで転々とし、2017年にコンコルディア(サンタカタリナ州リーグ2部)へ移籍したあと、翌2018年はコスタリカECというクラブへ移籍。ブラジルなのにコスタリカとかややこしい名前ですが、マット・グロッソ・ド・スル州リーグ1部のチームらしいです。
その後、イタボライ(リオ州リーグ2部)へ移籍し、2019年にリオ州1部のゴイカタス、マルシリオ・ジアス(サンタカタリナ州リーグ2部)を経てルヴェルデンセに移籍していますが、今年はアルミランテ・バローゾというサンタカタリナ州リーグ2部のチームでプレイしていたようです。
いろいろ調べた限りでは、あちこちのサイトごとに出場試合数もゴール数もまちまちで、何を信じていいのかわかりませんが、少なくともこれまでの所属チームだけ見る限りは、ブラジル全国1部でバリバリ試合に出ていたルーカスフェルナンデスとは比べようもないとしても、全国2部や強いところの州リーグ1部でそこそこ試合に出てた、J2時代のジュリーニョやディエゴマセードあたりと比べても、かなり微妙なのは間違いなさそう。
そもそも、札幌にはすでに同時に試合出場が可能な5人の外国籍枠をフルに使っています(ジェイボスロイド、アンデルソンロペス、ルーカスフェルナンデス、キムミンテ、クソンユン)。いずれの選手も実績・経験ともに「外す理由がない」選手たちですから、彼らがケガや出場停止でもない限り、新しい助っ人選手の入る余地はほぼありません。
なので、この状況でわざわざ値段の高い選手を連れてくる必要性もないし、保険的な意味合いにそこまでおカネも使えないというのは理解できるのですけどね。そうは言っても謎助っ人が過ぎると思います。もちろん、ダヴィのように大きく化ける可能性もなきにしもあらずですが、逆に言えば大きく化けたのってダヴィくらいしかいないので、過度な期待は禁物ですかね。
こういった「謎助っ人」には慣れっこな札幌サポーターは、早くも「イタカレに次ぐ第2のコック」「生まれたときからFWだった世界線のチアゴ」「テレの再来」「プロトタイプノナト」「レモスを超える秘密兵器」「未完のエジソン」といった数々の輝かしい二つ名を授けています。2月3日にスタートする沖縄キャンプから参加予定とのことなので、もう来てるんですかね? 来週沖縄行くので、どの二つ名が本当なのかを見てきたいと思います。