モンクのパーティー

2019明治安田生命J1リーグ第17節
ベガルタ仙台 2-1 北海道コンサドーレ札幌
得点者:仙/シマオマテ(9’)、関口訓充(64’) 札/アンデルソンロペス(34’)

鬼門が多いという話をしましたけど、そういえば仙台のホームスタジアムもけっこうな鬼門なんですよね。ホームではどうしても仙台に勝ってしまうのであんまり印象はなかったのですけど。

そんなわけでユアテックスタジアム仙台にて行われたベガルタ仙台戦は、1-2で敗戦。1失点目はセットプレイでのマークミス、2失点目はGKクソンユンのパスミスからと、いずれもミスが失点に直結しただけにもったいない試合でした。まぁ、ソンユンに防いでもらった失点はそれこそ山のようにあることを考えれば、あのミスをあげつらうつもりもないんですけど、よりによって仙台戦でやらかすことないじゃんとは思います。いや仙台には何の恨みもないんですけど。

ただ、それ以上にお粗末だったのが攻撃陣。前線にジェイ、アンデルソンロペス、鈴木武蔵を並べた3トップはあんまり機能せず、この日ケガで欠場したチャナティップの重要性を再認識した次第。「モンクだけでパーティーを組んでみました」感しかなかったです。回復魔法すら使えない、そんな感じ。

それでも1点をもぎ取ることができたのは個人の能力によるものでしたが、逆に個人の能力だけだと、こんだけのメンバー揃えてもせいぜい1点か2点が精一杯ということですよね。ジェイの高さを生かしてこぼれ球をアンデルソンロペスが拾っていくか、もしくはジェイが降りてきて背後のスペースを鈴木武蔵が突く、というプランだったのかもしれませんが、その後がなかったですよね。

仙台も3連勝中、前節は首位FC東京を下してて上り調子ではありましたし、札幌のスキを逃さなかったのはお見事ではありましたが、個人的には2失点目、あの状況から外してこそ関口という気がするんですがいかがでしょう。

上を目指すのであれば、そんな状況ではあってもこの順位の相手には勝っておかなければいけなかったと思いますが、こういう試合でコロッと負けてしまうというのは、「勝つべき試合にきっちり勝つ」というほどの実力はまだないということではあるんでしょうから、まだまだうちらは強くないよね、なんて思ったりもします。ただ、「異次元の弱さ」の異名を恣にしていたかつての札幌からみれば、「J1で普通に戦えている」のはもちろん、「普通に一桁順位にいる」今のこの状況ですら信じられない強さでもあるわけで、果たして札幌発良いのか強くないのか、と言われると若干答えに窮する我々サポーターであります。

まぁシーズンの半分を終えて、つまり一通りすべてのチームと対戦した段階で去年と同じ勝点27を積み重ねているのは、地力自体はついてきているということなんだろうと思います。開幕以来1度たりともベストメンバーが揃っていない状況でそれでもこの順位につけているのは大したもんだと言ってもいいのかもしれません。