勝点1拾った

2019ルヴァンカップグループリーグA第2節
北海道コンサドーレ札幌 0-0 V・ファーレン長崎
得点者:なし

アウェイでの前節は横浜F・マリノスを相手に1-1の引き分けで終えた札幌は、ホームに帰ってV・ファーレン長崎を迎え撃ちました。

マリノス戦ではアウェイで苦戦したものの、この試合はホームに戻ってきたこと、相手が「J2罰ゲーム組」のV・ファーレン長崎であること、メンツが違うとはいえ前の試合では清水エスパルスを蹂躙し尽くした大勝のイメージが合ったことなどで、「ま、前の試合よりはやれるんじゃね?」などと思っていた我々の目論見を完膚なきまで叩きつぶす試合内容。

長崎の決定力不足と、GK菅野のPKストップを含むファインセーブの連発に助けられましたが、まさに「菅野がいなければ即死だった」という感じで。おまけに中原は靱帯を傷めて前半途中で交代するし、ジェイも肉離れで前半で交代と、踏んだり蹴ったりの試合でした。
見方によっては「第1節で札幌が開幕戦に0-2で敗れた湘南ベルマーレに逆転勝ちを飾った格上であるV・ファーレン長崎に対し、我らが北海道コンサドーレ札幌は主力を欠く中、勇猛果敢、一所懸命に挑み、損害を被りつつも価値ある勝点1をもぎ取った」と大戦果を報告することも可能と言えなくもないかもしれません。言えないか。言えないですね。

ミシャ自身も「就任してから一番悪い試合」とコメントしているとおり、まぁ誰が見てもみったくない試合であったのは確かではあるのですが、とはいえ、2016年のFC東京戦では本当に何もさせてもらえてなかった藤村怜が、少なくとも数秒程度の余裕があれば自分のやりたいプレイを出せるくらいには成長していること、檀崎竜孔もボールがなかなか来ない中で持ち味をアピールし、なんとかかんとか90分プレイできたこと、早坂さんのユーティリティー性はついにワントップの域にまで達したので、あとは何かの拍子にゴールキーパーをやってもらうだけですべてが完成する(何が)こと、PKを与えてしまった中村桐耶も菅野様のおかげで授業料が高くつかずに済んだことなど、悪いことばかりでもなかったかな、と思います。

ただやっぱり、シーズン前から言われていたことではありますが、選手のポジションバランス悪いですよね。駒井が離脱中とはいえ、この日ダブルボランチを組んだ中原と小野はどう見てもそこが本職ではないし、かといって他にできそうな人もいない。キムミンテを中盤で使うのが一番手っ取り早そうですけど、そうなると守備の人が足りなくなるという問題が出てきます。そう考えると、やっぱり兵藤さん出すべきではなかったのでは(兵藤さんも本職はもう1列前目だけど)…とも思いますよね。今更言っても仕方のないことではありますが。

さらに悪いことに中原がケガをしてしまったので、さらに人数が足りません。公式発表では捻挫とのことで、全治について触れていませんが、ルヴァンの次の試合(4月10日)に間に合うかどうかって感じでしょうかね。

もし間に合わないとなれば藤村を頭から使うか、前述の通りミンテを中盤に上げて石川直樹を3バックの真ん中で使い、頭から中村桐耶を使うかってところでしょうか。いずれにしても我が子を谷に突き落とす覚悟は必要でしょうね。登ってこれるかどうかは不明ですけど。ほうら上がってきてごらん。突き落とすのが1回だけとは限らないよ?