やっぱり触れないわけにもいかないですよね。というわけで、FW都倉賢のセレッソ大阪への完全移籍が発表されました。
この話については報道で出てから正式発表までしばらく時間があって、その間詳細な情報が漏れ伝わっていたこともあって、サポーターの反応も驚きよりも「あーそうだよね」という感じの人が多かった印象。そりゃあ、30代も中盤にさしかかろうという選手に複数年契約、年俸も現状の倍以上とされる推定7,500万円なんて代表クラス並みの条件を提示されたら、無理もないです。
加えて、そういった本音を移籍時のコメントではっきりと言ってくれたんで、まぁこっちとしては何も言うことはないです。まだ過去のあの人とかあの人みたいに「この街でやさしさに甘えていたくはない」みたいなセリフを吐いてたら、契約するぶどう畑にアライグマ放つくらいの勢いでしたので。
というわけで、北海道で道倉さんになっていた東京都生まれの都倉さん、来年からは大阪府の府倉さんとなります。「都道府県」という表記だと序列は3番目になるので、年俸的には大幅アップしましたが、名前的にはグレードダウンですね。まぁ今まで誰も道倉さんなんて呼んでないけど。
そんなわけで、主力中の主力の移籍にしては割とサバサバしてます。セレッソの提示条件に対抗できなかった札幌にも思うことがないでもないですけど、都倉だけ条件上げるわけにもいかないでしょうからね。去年14試合で10点取ったジェイだって、おそらくそこまではもらってないはずでしょうし。
それに、都倉にとってお金以上に欲しているのは、おそらく「代表キャップ」なんじゃないかと思います。彼のことですからすでにセカンドキャリアのプランは考えていると思いますが、指導者やフロント入りするようなタイプにも思えないので、おそらく今ままで培った人脈を生かして、タレント活動や事業を興したりするのでしょうから、そうなるとやっぱり「元日本代表」の肩書きは是が非でもほしいと思うんですよ。あるとないとでは自身のブランド的にも大違いですから。
でも、4点しか取ってない人が呼ばれてるのに、12ゴールも取った自分は呼ばれる気配すらなかったってのは、やっぱ思うところはあったんじゃないですかね。残念ながら札幌でどんなに活躍しても代表ルートは手に入らない、そう思っても不思議ではないでしょう。つーかぶっちゃけサポーターですらそう思ってるしな。
大都市のクラブのほうが注目もされやすいし、しかもお金もたくさんもらえるなんて、勝てるわけないじゃん。パッとしない地味で平凡な田舎モンより、多少チャラくてもお金のある都会のイケメンの方がいいに決まってる。ああそうさ世の中なんてそんなもんさ。
まぁとにかく、これまで5年の間札幌のために力を尽くして、J1昇格と残留に貢献してくれたことには感謝以外の感情はありません。今後は別になーんの感情もありませんが、札幌線ではうまいこと出場停止になってくれるといいなぁというのが一番正直な気持ちだけど、クラスのみんなには内緒だよ。